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  • 熊谷組、東京高専/無人化施工 VRで実現/安全・効率的に遠隔操作

     熊谷組は、東京工業高等専門学校と共同で遠隔操作建設機械の傾きや振動、音を映像と同時にリアルタイムで提供する「無人化施工VR(仮想現実)技術」を開発した。遠隔操作でありながら、実際に搭乗した状態に近い環境をオペレーターに提供することで、建設機械を傾斜地などで運用する場合でも安全・効率的な操作が可能になる。

     

     システムは、建設機械側と遠隔操作室側で構成。建設機械側では、360度カメラと加速度センサーをコクピット内に取り付け、搭乗操作目線での映像と音、建設機械の動きを記録し配信する。

     

     遠隔操作室側では、遠隔操作のジョイスティックで建設機械を操作し、遠隔操作された建設機械側で記録した360度映像をディスプレーとヘッドマウントディスプレーで再生すると同時に、建設機械の動きのデータによりモーションベースを駆動する。

     

     これら一連のシステムにより、オペレーターは遠隔操作室内の操作座席(VRコクピット)でジョイスティックを使って建設機械を操作する。遠隔操作された建設機械の映像、音、動きは遠隔操作座席でリアルタイムで再生されるため、実際の搭乗操作と同じ感覚で操作ができる。

     

     開発した無人化施工VR技術は、茨城県つくば市の同社技術研究所内に整備した屋外実験ヤードで検証実験を実施し、有効性を確認している。今後、技術の改良を加え、作業効率の一層の向上を目指し、実運用に向けて開発を進めていく。

     

     また、災害時の迅速な応急復旧業務に備えるため、同社の協力会社と結成したチーム「KUMA-DECS」の無人化施工技術の訓練に無人化施工VR技術を取り入れ、オペレーターを養成し、熟練オペレーターの技能を次世代に継承していく考えだ。

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    掲載日: 2019年11月15日 | presented by 建設通信新聞

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