当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 再生医療向け施設モデル開発/モジュール単位で可変性/竹中工務店

    【生産ニーズに柔軟対応】

     

     竹中工務店は、再生医療の産業化を建築(施設)の分野からサポートする「次世代CPC(細胞培養加工施設)コンセプトモデル」を開発した。ユーザーのニーズに柔軟に対応できる“モジュール単位”での可変性(レイアウト変更)が最大の特徴となる。フレキシブルな運用を可能とすることで、再生医療の現場向けに長期利用を見据えた施設づくりを提案していく。 急速にニーズが高まっている再生医療の産業化へ、開発・研究・生産設備の将来的な変化にも対応できる柔軟性の高い施設モデル(標準モデル)として開発した。

     

     建物(開発・生産施設)を細胞調製室や更衣室、パスルームを含む「モジュール単位」で構成。大部屋から小部屋への分割や複数室の連携など、モジュール単位でフレキシブルに施設レイアウトを変更できる。ユーザーのニーズに合わせて、稼働エリアに影響なく独立した増設・改修(研究・生産エリアの拡張)が可能である点も大きな特徴となっている。

     

     技術研究所に設置している再生医療・創薬分野の研究拠点「バイオクリーン・バイオセーフティ実験施設」で実施した扉の開閉や人に移動による気流の可視化実験など、独自の実測データ・エビデンスから製品や特定細胞加工物への汚染リスクを低減する高度なバイオクリーン環境を実現できる。

     

     運用面でも培養操作や研究者(人)の行動をモニタリングすることで、製品の品質への影響やセキュリティーなど多方面から施設リスクを評価するシステムなど、より安全・安心なバイオクリーン施設を提供していくことができるという。

     

     クリーン環境の維持に影響を及ぼす地震や経年劣化に伴う壁や天井の気密性能への対応も重視。蓄積してきた気密性能の確保に対する要素技術やモジュール内(細胞調製室の周囲)へのメンテナンススペースの設置、部屋免震システムの適用などで経年による劣化や地震リスクに的確に対応していく。

     

     定期的な維持管理・補修や地震への対処が容易な施設づくりを進めることで、メンテナンスしながら、安定して使い続けられる施設を提案する。施設の長期的な利用を可能とすることで、トータルコストの抑制につなげていく。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2019年11月19日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事