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安藤ハザマと古河ロックドリル/山岳トンネル穿孔を遠隔操作/玉島笠岡道路六条院に導入
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>安藤ハザマと古河ロックドリルは、山岳トンネル坑内の中央制御室からドリルジャンボでの穿孔作業を遠隔操作するシステムを開発した。古河ロックドリルの協力工場での動作実験で模擬岩盤の穿孔作業を確認済みで、国土交通省中国地方整備局発注の「玉島笠岡道路六条院トンネル工事」に導入する。
山岳トンネルにおける発破のための穿孔作業は近年、マシンガイダンス機能付ドリルジャンボが登場し、オペレーターが運転席に搭載したマシンガイダンス画面に表示された発破パターンに従ってブームを操作することで以前より精度の高い穿孔作業が可能になっている。さらに穿孔作業を効率化するためには、発破パターンだけでなく、他の地質データなども同時に確認できる環境が必要になるが、マシンガイダンス画面に表示できる情報には限界があり、同時に複数の情報を確認するのは難しい。現状では、いったん現場事務所などに戻ってマシンガイダンスから得た情報をもとに発破パターンを算出し、再度、マシンガイダンスにフィードバックする必要がある。
両社は、施工データを中央制御室に集約・分析し、分析データをもとに、トンネル坑内に設置した中央制御室と、切羽正面に配置したドリルジャンボを通信設備でつなぎ、遠隔操作する技術を開発。オペレーターは、中央制御室に集約された発破パターンを含む多様な施工データをもとに、ドリルジャンボのカメラ画像とマシンガイダンス情報に従って操作する。
中央制御室の「山岳トンネル統合型掘削管理システム」では、切羽の岩盤状況のセンシングデータやドリルジャンボの穿孔データ、発破による掘削出来形の測量データなどを集約してデータを分析・評価して最適な発破パターンを作成する。地質情報の確認や施工状況のモニタリングもしながら、最適な発破パターンをベースに遠隔操作で効率的な施工を実現する。
導入する「玉島笠岡道路六条院トンネル工事」(岡山県浅口市鴨方町六条院東~六条院中地区)は、トンネル長さ1088m、幅8.5m、内空断面61㎡で、3月に着工し、2021年3月末の完成を目指す。
安藤ハザマでは穿孔作業以外の遠隔化も進めており、山岳トンネル統合型掘削管理システムを拡充していく考え。
残り50%掲載日: 2019年11月20日 | presented by 建設通信新聞