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小柳建設/ホロストラクションの外販開始/竹中、シナトが事例発表
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【時間短縮に大きな効果】
小柳建設(新潟県三条市、小柳卓蔵社長)は、MR(複合現実)技術を活用した現場管理業務支援システム「Holostruction」(ホロストラクション)の外販を開始する。外部提供開始にあわせ11月28日、都内で有償トライアルに参加した竹中工務店と設計事務所のシナト(東京都世田谷区、大野力代表)による事例発表・体験会を開催した=写真。
ホロストラクションは、マイクロソフトのヘッドマウントディスプレー「HoloLens」(ホロレンズ)を使って、構造物の3次元データをもとにしたホログラフィックを現実空間に投影できる。外販時は、アプリケーションだけの契約となる。事例発表・体験会であいさつした小柳社長は「現場主義の概念を変え、異次元空間で技術者に濃厚な時間を提供する。建設業界の働き方の新しいデファクトをつくれる」としたほか、「マルチデバイス対応の開発も進んでおり、スマートフォンでの閲覧や点群データの表示が可能な機能も付加する」とした。
事例発表で竹中工務店の花岡郁哉アドバンストデザイングループリーダーは「形状が複雑な建物を設計する際は、模型を作るために時間がかかる。ホロストラクションなら自由にどこでも模型を立ち上げ、スタディが可能だ。スタディの際も、遠隔地の相手の姿勢や見ている部分も分かりながらディスカッションできる。室内レイアウトの複数案を比較できる。さまざまな場面で時間短縮が可能だ」とした。シナトの大野代表は、建設を開始した小柳建設の新社屋の設計でホロストラクションを活用。模型製作の時間短縮につながったほか、「若手スタッフは1分の1の物をイメージしながら図面を描くのが難しい。それを実物と同じ大きさを感じながら設計できるのは、教育という面で大きな効果を発揮する」と効果を強調した。開発に携わった小柳建設の中靜真吾専務は、「協力会社が見積もりを作成する際に、いつも現場に重機オペレーターを連れて行って確認していたが、ホロストラクションで現場までの移動時間を大幅に短縮できることも分かった」と紹介した。
会場からの質問では「大人数の安全教育で使えるか」との質問に中靜専務が「いまは最大5人までで、使用する際は練習が必要になる」とした。「現場で使う場合は、モデルを注視してしまって危なくないか」との質問には「いまのところ室内での打ち合わせでの使用を想定している」としたほか、現場では別のデバイスを使用する方法も提案した。
残り50%掲載日: 2019年12月2日 | presented by 建設通信新聞