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安藤ハザマとタカミヤ/移動昇降足場に壁つなぎ/物流倉庫の外壁断熱パネル/施工生産性向上実証
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>安藤ハザマとタカミヤは、物流倉庫などに使われる外壁断熱パネルの施工で、効率的な移動昇降式足場用の壁つなぎを共同開発した=写真。実現場に適用したところ、一般的な全面外部足場に比べて、足場の組立解体と足場上の外壁施工の生産性が大幅に向上することを実証した。今後、新規物件で全面採用を検討し、仮設足場の効率化を進め、建設工事のさらなる省人化、生産性の向上を目指す。
移動昇降式足場は、全面外部足場に比べ短期間の設置が可能でこれまでマンションや橋脚の改修工事、煙突の解体工事などのタワー状の構造物を中心に適用されている。新築工事では、特に施工サイクルの短いプレキャスト壁や仕上げパネルの外壁施工に使われている。
しかし、従来の外壁断熱パネルの壁つなぎは、パネルをまたぐ縦目地間に長尺角パイプなどの横架材を水平に設置し、そこからマスト(支柱)を支持する型式であるため、壁つなぎ周辺の施工性に課題があった。
今回開発した壁つなぎは、マスト1本に対して単一の縦目地から支持を取るため、従来と比べて外壁と足場の間に障害となる部材が少なく、壁つなぎ周辺の外壁施工の作業性が大きく改善される。
適用により、移動昇降式足場に関わる作業の1人工当たりの施工数量は、一般的な全面外部足場に比べ、足場の組立作業で4割以上、パネル貼り作業でおおむね3割向上する。また、マストスパンを最大にした場合は、昇降足場に関わる作業全体に必要な人工を約2割低減することが可能だ。さらに、足場の組立作業時の高所作業の低減や、台風養生の容易さなど安全面でもメリットがある。
残り50%掲載日: 2019年12月20日 | presented by 建設通信新聞