当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 国交省/20年度予算案・首都圏空港整備/羽田に700億円、成田に346億円

     20日に閣議決定された2020年度予算案に関連し、国土交通省は羽田、成田両空港の整備に計1046億円の経費を計上した。内訳は羽田空港(東京都大田区)が700億円(19年度733億円)、成田空港(千葉県成田市)が346億円(81億円)。成田空港は格安航空会社(LCC)の乗り入れに対応し、成田国際空港会社が行う第3ターミナル整備に連動してCIQ(税関・出入国管理・検疫所)施設の整備などを実施する。滑走路の延伸新設プロジェクトでは、財源確保に向け4000億円の財政融資を計上した。

     

     国交省は首都圏にある空港の発着容量を世界最高水準の年間100万回に拡大することを目指している。国際競争力の強化につながる施設整備、アクセス向上を図る事業を進める。

     

     成田空港は18年3月の地元合意に基づき、B滑走路を現在の2500メートルから3500メートルに延伸、C滑走路(3500メートル)を新設して機能強化を図る。完成は28年度末を計画。供用後はA滑走路の夜間飛行制限を緩和しながらA~C滑走路のスライド運用を行い、年間発着回数50万回を実現する。

     

     滑走路の延伸新設に対して国交省は、低金利を生かした財政融資や無利子資金の支援(出資)で後押しする。成田空港会社は20年度にエプロンや誘導路の整備、第3ターミナル増築などを実施する予定。国交省はCIQ施設整備や庁舎耐震対策、航空保安施設の老朽化更新などを計画する。

     

     羽田空港の20年度事業では、空港アクセス鉄道の基盤施設整備に新規着手する。駐機場の整備、地震発生後の機能低下を最小限にとどめる滑走路などの耐震強化なども展開する計画だ。航空機の安全運航を確保する基本施設や航空保安施設などの更新・改良も実施。防災・減災・国土強靱化のための3か年緊急対策として多摩川沿いの護岸整備も行う。

     

     同空港は国際線増便に向けてPFI事業者がターミナルの拡充に取り組んでいる。第2ターミナルへの国際線施設整備が完成することを受け、20年3月に現在の国際線ターミナルを「第3ターミナル」に名称変更する予定だ。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2019年12月23日 | presented by 日刊建設工業新聞

前の記事記事一覧次の記事