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大林組/赤外線カメラが車両認識/川上ダム工事10日間で1700台誘導
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大林組は、赤外線カメラの映像から車両ナンバープレートを認識する技術を応用した車両管理システムを開発した。ダム情報化施工技術「ODICT」に集約した主要技術の1つとして、水資源機構発注の川上ダム本体建設工事(三重県伊賀市)で実用化し、10日間で1700台すべての車両を認識して正しく誘導できた。
コンクリートダムの建設工事では、コンクリートの材料となる骨材を大量に使用する。川上ダムでは、経済性や周辺環境への影響から、原石山で採取・製造する方法ではなく、骨材の全量を施工現場周辺の採石工場から搬入する。12種類の砕石などを1日当たり160台程度の車両が約2年にわたって運搬する計画で、工程にあわせて搬入する骨材の種類や数量が日々、変化し、場内の運搬先も車両によって異なる。このため、誤認によるヒューマンエラーの解消と、確実な車両誘導に多大な労力がかかることが想定される。
車両管理システムは、赤外線カメラの前を車両が通過すると、画像データから読み取ったナンバープレートと事前に入力したデータを照らし合わせて「車両ナンバー・積荷材料」をカメラ上部の掲示板に瞬時に表示する。運搬先の受け入れ設備に設置した掲示板もサインと連動して点滅するため、運転手が行き先を確認できる。誘導員のヒューマンエラーを解消するとともに、車両の一時停止が不要になり、効率化できる。
今後は、運搬作業が必要な工種にも適用する考え。
残り50%掲載日: 2019年12月26日 | presented by 建設通信新聞