建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
世紀東急工業/ミニ油圧ショベル排土板のMC実現/小規模工事でICT施工
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>世紀東急工業は、ミニバックホウの排土板のマシンコントロール(MC)技術を開発した。既存の機体に改良を加え、排土板の刃先の高さと傾きを設計データに基づいて制御し、路盤材料の敷き均し精度を高める。小規模工事や構造物付近など大型重機が入りにくい個所でのICT施工が可能となり、作業員数の削減と安全性の向上に貢献する。1台で掘削作業と敷き均し作業ができ、機械コストも抑えられる。
同社では2008年からICT施工に取り組んでいる。しかし、大規模現場での活用が多く、民間工事など小規模現場では重機やトータルステーションのリースによりコストが高くなることなどから活用が少なかった。
開発したMC技術は、日立建機のミニバックホウ「ZX35U-5A」をベースに改良を加えた。制御用コンピューターを設置したほか、ICT機器による電気制御を可能とするため、電磁バルブを追加した。
排土板はチルト機構付きのものを採用。従来の上下動だけではなく、勾配の変化に対応して傾きを制御でき、高精度な敷き均しを可能にする。排土板の傾きを制御するためのスロープセンサーも設置し、測定した排土板の傾きを制御用コンピューターに送信する。
バックホウの下部走行体のセンサーと、上部旋回体の制御用コンピューターをつなぐケーブルの取り回しも工夫しており、機体の旋回の制限がなく掘削作業と敷き均し作業を可能にする。検測作業は1人で済み、作業員数の削減につながる。
これまで約5000㎡の屋上公園整備や約50m角の倉庫周辺で試験施工を実施し、効果を確認した。同社では今回開発したミニバックホウを1台保有しているが、今後は改良を加えながら保有台数の増加を見込んでいる。残り50%掲載日: 2018年1月11日 | presented by 建設通信新聞