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弾性波で基礎杭先端を探査/支持層への到達有無確認/日建経中央技研が特許取得
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>日本建設業経営協会中央技術研究所が2015年11月から開発を進めていた、弾性波を使って基礎杭の先端部を探査する「支持杭の支持層到達確認方法および支持杭の施工方法」が、19年11月15日に特許を取得した。 同方法は、振動波(弾性波)の伝わり方が地中内の軟弱層と支持層で違うことに着目。ボーリング孔の支持層内から振動波を発信し、並列する基礎杭の先端部が支持層に達していれば、振動波が地上の基礎杭上部に設置した受信機に伝わり、支持層への到達の有無を確認できる。一方、基礎杭の先端部が軟弱層にある場合は受信反応が異なる。
工法開発のきっかけは、マンションの基礎杭が支持層に到達していなかったことで、当該構造物が傾いた事案(15年10月発生)。基礎杭施工時の潜在的な瑕疵(かし)は施工時のプロセス管理強化が有効である一方、地層の傾斜などに対しては地盤調査が十分でないケースもある。
また、地盤調査には限界があり、支持層の想定深度が現実の深度と異なるなど、調査・設計上の課題が工期やコストに影響することも少なくないため、その対応策として、弾性波を使って基礎杭の先端部を探査する「支持杭の支持層到達確認方法および支持杭の施工方法」を開発した。
発明者は市原道三、岩淵常太郎、深澤協三、若林正の4氏。今後はボーリング孔内で加振する方法のフィールド実証実験などを20年3月まで継続し、実用化を目指す。また、加振方法については特許出願中となっている。
残り50%掲載日: 2020年1月15日 | presented by 建設通信新聞