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大成建設/狭あい部でも確実作業/アスベスト除去に新工法
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>大成建設は、人の手が届かない外壁パネルと柱の間など狭あい部に付着しているアスベスト含有吹付材を少水量の高圧ウォータージェットを使用して短工期・低コストで安全に除去する「T-ジェット工法」を開発した。今後、建築物の改修工事などに積極的に展開していく。改良により将来的な無人化・機械化にも取り組んでいく方針を示す。
新たに開発したT-ジェット工法は、先端が回転する特殊なノズルヘッドと曲がり配管を合体させたハンドガンと少水量型の高圧水発生装置の組み合わせによって、狭あい部などの入り組んだ個所であっても、建物の内側から安全かつ効率的にアスベスト含有吹付材の除去を可能とする工法となる。
噴出孔の本数や角度、ヘッドガン身の長さ、曲げ率などを案件に合わせて設定・調整することで、人の手が届かない狭あい部であっても確実な除去作業が可能だという。
これまで外壁パネルと柱の間などの狭あい部は、外部の足場を含めて作業個所全体をシートなどで覆う、大がかりな隔離養生を実施。外壁パネルを外してから再度、手作業で除去する「隔離養生+外壁パネル撤去」の作業手順を踏むことから、工期やコストが増大してしまうという課題があった。
しかし、外壁パネルを撤去することなく、最小限の養生だけで除去作業を進めることができる「T-ジェット工法」は、養生する区画範囲が狭くて済むことから、従来との比較で養生で発生する廃棄物を30-50%も削減。養生や除去作業に要する時間・手間の減少により工期や作業コストを低減することができる。
同社は、改修・解体工事での積極的な展開と同時に、既存の解体技術と連携しながら、解体工事全体の最適化(提案)につなげていく方針。工法の改良によって、より作業性や安全性を高めながら、将来的な無人化・機械化を目指す。
残り50%掲載日: 2020年1月15日 | presented by 建設通信新聞