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木造CLT床/2時間耐火で大臣認定/熊谷組 燃え止まり層 スリム化
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>熊谷組は、中大規模の木造建築を対象にCLT(直交集成板)床の1時間、2時間耐火構造の大臣認定を取得した。同社独自の仕様で、荷重支持部材であるCLTの周囲に設置する燃え止まり層は、普通硬質石こうボードと断熱耐火パネルを積層することにより、従来工法と比べて総厚を薄くした。また、耐火構造であることに加え、表面仕上げ材にさまざまな材料の使用を可能とした。
今回の開発は、普通硬質石こうボードに、結晶水は含まないものの熱遮断性能が高く、燃え止まり層の燃え落ち防止に寄与する断熱耐火パネルを普通硬質石こうボードの間に組み込んだ。その結果、燃え止まり層の厚さが最も薄い場合、1時間耐火構造で41mm、2時間耐火構造で63mmと従来工法に比べてスリム化を実現した。
表面仕上げ材は、さまざまな仕様を選択できるようにした。例えば20mm以下の木材、壁紙、塩ビシート、塗装、二重床、二重天井を念頭にした表面材を設置しない仕様などを選べる。これにより、室内の表面材仕様の選択幅が広がり、顧客と設計者のニーズに対応できる。
同社は、CLT壁の1時間、2時間耐火構造の大臣認定を既に取得している。これにより、CLT床とCLT壁は、1時間耐火構造であれば最上階から4層まで、2時間耐火構造であれば最上階からすべての階に使用することが可能になった。
今後、柱と梁の1時間から3時間耐火構造の大臣認定についても、1年以内の取得を目指している。 また、今回大臣認定を取得したCLT床を含む柱、梁、床、壁の1時間から3時間の木質耐火構造を持った部材を「断熱耐火λ-WOOD (ラムダ-ウッド)」の名称で展開するとともに、優れた中大規模の木造建築を実現するために、さらなる研究開発を進めていく方針だ。
残り50%掲載日: 2020年1月28日 | presented by 建設通信新聞