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八千代エンジ/3D流体解析を社会実装/複雑な水理挙動評価、コスト・手間を縮減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>八千代エンジニヤリングは、水防災・水環境保全事業における計画や施設設計の最適化実現のため、3次元流体解析手法の社会実装を進める。河川洪水や沿岸部での津波・高波浪などによる構造物周辺の複雑な流れの評価に3次元流体解析手法を活用することで、実験コストや手間を大きく縮減できる。水や風などの流体挙動が問題となる分野は多く、今後、都市計画やエネルギー、維持管理分野など幅広い分野への3次元流体解析適用に向けて開発・検証を進め、多様化する社会ニーズに対応可能な技術として発展させていく考えだ。
3次元流体解析は、膨大な計算時間がかかることや計算方法が確立されていないこと、計算の不安定性などの問題があり、実際の河川・砂防・海岸事業の計画や施設設計の検討プロセスで活用された事例はこれまでほとんどなかった。
同社はこの点に着目し、3次元流体解析手法の開発・検討を推進。多くの検証計算を重ねたことにより、実務の工程にマッチする計算方法、条件設定を可能とするノウハウが蓄積してきたことで社会実装段階に入ったとしている。
これによって、従来は水理模型実験が必要だった複雑な水理挙動の評価での代替・補助ツールとして活用することで、2年以上かかっていた実験期間が3カ月から6カ月に、5000万円から1億円を要した実験費用も500万円から2000万円と大きく低減することが可能だという。
また、実現象で示すことのできない流れのベクトル図、流線図を出力でき、3次元的に可視化することで対象とする現場の視点での直観的な表現が可能となり、現象メカニズムの解明や的確な意思決定判断の材料として解析結果が活用できるとしている。
残り50%掲載日: 2020年1月30日 | presented by 建設通信新聞