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  • フジタ/有線給電ドローンを開発/無人化施工の作業効率向上

     フジタは、給電装置から電力の供給を受けながら空撮ができる「建機追従形有線給電ドローン」を開発した=写真。建設機械の外部に設置した小型のヘリパッドから離発着し、位置制御機能による自動追従飛行でカメラの設置や映像の切り替え作業を削減。無人化施工の建設機械オペレーターに対して、光学ズーム・光学防振機構を搭載したカメラで撮影したあらゆる視点の高画質な映像を提示することで、作業の効率や安全性の向上が期待できる。

     

     建機追従形有線給電ドローンは、有線給電で4時間程度の飛行が可能と確認されており、バッテリー式よりも長時間にわたり連続使用が可能だ。給電ケーブルはヘリパッドに内蔵した自動巻き取り装置で絡み事故を防止。操作はタッチパネル対応のパソコンで行うため、離発着の指示や飛行位置指定などを直感的に行うことができる。

     

     従来の無人化施工現場では、あらかじめ現場周囲に配置したカメラ台車や建設機械の運転席に取り付けたカメラからの固定映像を頼りに機械を操作している。しかし、カメラ台車の配置に物理的制約があることや建設機械の移動に応じた映像の切り替えに人手が必要であることから、省力化が課題となっている。また災害現場のような複雑な環境の場合、固定映像だけでは周囲を十分に俯瞰(ふかん)できず、他重機との接触や崖からの転落などが安全走行の面でも課題がある。

     

     開発に当たっては、国交省九州地方整備局九州技術事務所、IHIと共同で開発したバックホウ用遠隔操縦ロボット「ロボQS」を装着したバックホウと連携させた実証実験を長崎県島原市で実施し、オペレーターに対して有線給電ドローンからの映像提示のみで実証フィールド内の走行と、あらかじめ設定した作業が可能であることを確認している。

     

     今後は、無人化施工現場への導入、他の建設機械への応用、災害が発生した地域での活用など幅広く利用できるよう実証試験を進め、実工事への本格導入を目指していく。

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    掲載日: 2020年1月31日 | presented by 建設通信新聞

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