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  • 大手ゼネコン4社・2020年3月期第3四半期決算/連結で全社が増収/粗利12%超、受注も堅調

     上場大手ゼネコン4社の2020年3月期第3四半期の決算がまとまった。連結では全社が増収となった。大林組が連結の全項目(売上、営業利益、経常利益、純利益)で過去最高となったほか、鹿島が売上、清水建設が営業利益、経常利益、純利益で過去最高となった。各社とも繰越工事高(手持ち工事)が積み上がり、繁忙期が続く中でも、12.0%を超える高い完成工事総利益(粗利)率を維持している。

     連結売上高は、「首都圏の大型物件が順調に進捗した」(鹿島)、「首都圏の大型再開発、東京五輪関連施設といった大型工事が順調に消化できた」(清水建設)とするように、各社とも手持ち工事が順調に進捗し、高い水準を維持した。連結の利益面が前年同期比減となった鹿島は、「繁忙期が続いており、省人化・省力化のための研究・開発費を中心に一般管理費が膨らんだ」としている。

     

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     粗利でも、鹿島が土木・建築とも、大成建設が建築で、それぞれ前年同期を下回ったものの、大林組が「手持ち工事の中でも採算の良い工事が多かった」とするなど、全社が建築で2桁台を維持し、土木では大林組が19.9%、大成建設が20.0%となるなど高水準となった。

     

     受注面では、清水建設を除く3社が前年同期を上回った。大成建設が「建築は国内外とも大型案件を順調に獲得できている」とするなど順調だ。競争環境に厳しさが出てきたとの声があるものの、「近年の盛り上がりがいったん落ち着いたという状況。それも価格競争ではなく、提案や設計・施工一体での競争となっている」(鹿島)とする。

     

     市況も、世界景気の不透明感の広がりによって製造業の投資意欲が低下するとの懸念があるものの、「大型再開発案件のほか、製造業からの工事も多く受注できた」(大林組)、「防災・減災関連の公共工事のほか、製造業・非製造業を問わず機能高度化といった投資が多く、景気に左右されにくい状況ではないか」(鹿島)と、底堅さが感じられる。前年同期比減となった清水建設も「2-3月に大型工事の入札案件が多いので、受注を目指す」としている。

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    掲載日: 2020年2月13日 | presented by 建設通信新聞

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