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  • 採用スケジュール前倒し広がる/3割強が活動開始/「通年採用」切替は2社/本社調べ

     経団連が2021年卒の学生から「採用選考に関する指針」を廃止して最初の採用活動が始まる中、建設産業の各社が採用スケジュールの前倒しに動いている。日刊建設通信新聞社が大手・準大手ゼネコン、建築設計事務所、コンサルタント会社、道路舗装会社、設備会社、メーカーの計129社に実施した「人材採用調査」によると、3割強に上る44社が既に広報活動か選考活動を開始している。また、設備会社2社は新卒一括採用を見直して「通年採用」に切り替えた。

     

     調査は、1月上旬から2月初旬にかけて131社にアンケートを送付し、大手・準大手ゼネコン31社、建築設計事務所20社、コンサルタント会社19社、道路舗装会社11社、設備会社30社、メーカー18社の計129社から回答があった。

     

     経団連は、3月の広報活動開始、6月の選考活動開始としていた「採用選考に関する指針」を21年卒の学生から廃止し、政府が新たに「採用活動の考え方」として従来どおりのスケジュールを提示した。アンケートでは、全体の37.9%の49社が「従来どおり」と回答した。一方で、通年採用に切り替えたのが1.5%の2社、以前から経団連の指針の日程で活動していないとしたのが15.5%の20社、採用スケジュールを見直すとの回答が38.6%の50社となった。未回答は8社だった。

     

     既に広報活動を開始したのは129社中34社で、うちゼネコンは9社、建築設計が5社、コンサルが7社、道路舗装が3社、設備が8社、メーカーが2社だった。選考活動を開始したのは8社で、ゼネコンが2社、建築設計が3社、コンサルと設備、メーカーが各1社となった。

     

     選考活動の開始時期については、ゼネコン2社が19年12月としたほか、2月が5社(ゼネコン3社、道路舗装1社、設備1社)、3月が5社(道路舗装2社、設備3社)、4月が4社(コンサル2社、設備1社、メーカー1社)、5月がメーカー1社となった。

     

     あるメーカーの採用担当者が、「従来どおりのスケジュールでは、よほど自信がなければできない」とこぼすとおり、各社とも他産業の動向などを見ながらじりじりと前倒しに動いたとみられ、「前年に比べて1カ月程度前倒す」(道路舗装)、「選考完了を5月上旬に繰り上げる」(コンサル)とのコメントが見られた。なかでも、「インターンシップ学生への積極的なアプローチと内定辞退率低減を重視し、長期インターンシップ学生への計画的アプローチと同業他社との連携強化、選考回数・1Dayインターンシップ回数の増加、内定承諾書の期日内回収の徹底、特定大学対象の内定者数制限・指導教官の推薦状の提出要請などに取り組む」(コンサル)、「冬季インターンシップの実施」(同)、「1Dayインターンシップの実施」(同)、「インターンシップの回数の増加、選考活動の早期化」(ゼネコン)などインターンシップ活動を強化する動きが目立つ。

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    掲載日: 2020年2月27日 | presented by 建設通信新聞

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