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壁面データ/3Dスキャナーで取得/東急建設 打診免除の記録作成
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>東急建設は、RC造建築物の外壁タイル施工に当たり、タイルの下地となる壁面の不陸(凸凹) を3Dスキャナーで計測・記録する「コンクリート表面評価システム」を開発した。竣工後10年ごとに実施する定期劣化調査の労力を減らせる。 今後は、AR(拡張現実)などを使って記録データをiPadやウェアラブルカメラなどで可視化し、下地調整作業者の作業効率向上につなげる手法も研究する。
建物の外壁タイルの定期調査報告は、竣工後10年ごとに「全面打診検査」などにより実施することが求められている。全面打診検査の場合は、建物全体に足場を設置する必要があり、コストと時間がかかっていた。ただ、モルタルによる張り付け工法ではなく、有機系接着剤張り工法でも一定の条件を満たせば、足場の設置が不要で検査労力・コストを減らせる「引張接着試験」を認める技術的助言を国土交通省が2018年5月に示した。 全面打診検査を引張接着試験に置き換えるためには、モルタルを使っていないことを示すため、 「外壁タイル下地調整塗材等を下地に塗布した記録」が必要になる。従来の作業では、 記録の正確性確保が課題な上、記録作成に時間と労力がかかっていた。
コンクリート表面評価システムは、3Dスキャナーで広範囲な壁面形状データを短時間に正確に取得し、全面打診検査が免除されるために必要な記録を作成できる。3Dスキャナーを使って計測するため、下地調整の作業者が作業前に壁面の不陸部分を特定しておくことができ、作業効率が向上する。
残り50%掲載日: 2020年3月12日 | presented by 建設通信新聞