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  • 道路舗装大手8社/20年春の新卒採用実績/全社が計画下回る、ゼネコンの採用増影響

     日刊建設工業新聞の調査によると、道路舗装大手8社に今春(2020年4月)入社する大卒者(大学院含む)の採用数が当初計画を下回る見通しになった。計画数をほぼ100%を達成していた19年4月入社から一転し、全社が採用計画を達成できなかった。採用実績の合計は計画の8割程度にとどまる見込み。採用担当者は「母数(学生数)が増えない中でゼネコンが採用数を伸ばしており、学生がそちらに流れている」と危機感を募らせる。

     

     アンケートの実施期間は1月14~27日。8社の今春の新卒採用数は合計378人と、計画数の合計466人を大きく下回った。来春(21年4月)は今春の実績を100人上回る478人を計画する。中途採用はほぼ横ばいで推移し、19年度採用実績の総数は163人と前年度から3人減となった。20年度の予定は5社が回答し、同じ5社での比較では19年度の79人から95人に増員する予定だ。

     

     道路舗装各社の新卒採用活動は苦戦している。全体では計画に対する今春の採用実績の割合は8割程度にとどまり、低いところだと4割程度の会社もあった。

     

     ある道路舗装会社の採用担当者は「インターンシップ(就業体験)などの就職活動の早期化により、採用担当者の労力は増えている。マンパワーや知名度のある企業や業界に人材が早期に流れているのではないか」と指摘する。「公務員を本命にしている学生による内定辞退」(採用担当者)も一因のようだ。春から夏にかけて内定や内々定を出した学生が、秋に行われる公務員試験などで合格し、内定を辞退するケースもあるという。

     

     来春はほとんどの会社が目標採用数を維持・増加する方針。ただ、毎年採用に向けた広報活動が活発化するこの時期に、新型コロナウイルスへの対応で会社説明会を開催できずにいる会社も少なくない。

     

     会社説明会の開催状況をみると「大学での会社説明会は全て中止になった」「本社で予定していた説明会も15日までは中止した」という会社もあった。社内で開催する会社は「マスクの配布や消毒液の設置などの対応をしつつ規模を縮小して実施する」としている。

     

     安倍晋三首相は10日、大規模イベントなどの開催自粛を要請する期間を当初の11日ころから19日ころにまで延長した。採用担当者からは「いつから採用活動を本格化できるのか見通せない」と先行きを懸念する声が挙がっている。

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    掲載日: 2020年3月17日 | presented by 日刊建設工業新聞

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