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低品位フライアッシュ/ジオポリマー用に処理/実機ミキサーで製造成功/西松建設と北九州市立大がメド
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>西松建設と北九州市立大学は、低品位フライアッシュをジオポリマー用に処理し、処理後のフライアッシュを使って実機ミキサーでジオポリマー製造に成功したと発表した。実機ミキサーでの製造に成功したことにより、低品位フライアッシュのジオポリマー用の処理方法が有効であることを確認した。
低品位フライアッシュは未燃カーボンが多いほか、未燃カーボンの量が安定しないことが課題だった。そのため、未燃カーボンを1%以下に減らすとともに、未燃カーボン量の安定したジオポリマー用フライアッシュを製造するシステムを開発した。
処理方法は、低品位フライアッシュに水を加えてスラリー化した後、浮遊選鉱の原理を使ってフライアッシュから未燃カーボンを分離する。未燃カーボンの多いフライアッシュは、表面に未燃カーボンが付着しているが、浮遊選鉱後のフライアッシュは付着した未燃カーボンが除去される。
浮遊選鉱で得られたフライアッシュは、スラリー状のため、そのままではジオポリマーの材料として使えないが、デカンタ式遠心分離機により水分量を減らしスラリーからケーキ状にする。
また、実機試験練りでは容量500リットルの実機ミキサーを使って練り混ぜ、目標スランプ600mmを満足するジオポリマーコンクリートの製造に成功した。
今回の処理システムは実験室レベルの装置であるため少量の処理しかできないが、今後はより大きな処理装置で検討を進める予定だ。
残り50%掲載日: 2020年3月23日 | presented by 建設通信新聞