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新型コロナ対応/異例づくしの入社式/モチベーション維持が重要に/開催方法の変更、中止、延期も
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>新型コロナウイルスの感染拡大に伴い“異例づくし”の年度初めとなった。建設産業各社は、通常1日に開く入社式の中止や延期、テレビ会議システムでの中継、ビデオ視聴などの対応に迫られた。式典後から始まる集合研修などにも影響が出ており、自宅待機などの新入社員のモチベーション減退が懸念される。
入社式は例年、グループの全新入社員を1カ所に集め、社長以下、役員一同が列席して開催される。社長が企業理念や中長期の経営方針などを直接、新入社員に伝える貴重な機会であり、社員教育のスタートとなる重要な節目だ。
ところが今回は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、大手ゼネコン5社を始め、多くの企業が開催方法の変更や、中止、延期といった対応を取った。開催した企業は、集合研修を中止して、1日から配属先に出社し、配属先の会議室などでテレビ会議システムやビデオの画面で社長メッセージを聞く対応が多かった。
延期した企業は、後日、入社式を開催して直接、社長メッセージを伝える意向だ。ただ、事態の収束の見通しが立たず、研修などを始めにくいため、1年から数年に及ぶ社員研修スケジュールの組み直しを迫られている。全新入社員を1カ月間、自宅待機させる企業も多い。自宅待機中の各新入社員には、メールなどで社長メッセージを送付した企業もあるほか、教材を配布して自宅学習を呼び掛ける企業が多い。新入社員にとっては入社早々に出鼻をくじかれた格好で、担い手確保が難しい中で確保した“虎の子”の新入社員を手放さないため、モチベーションの維持・向上策に各社が腐心することになりそうだ。
社長メッセージを発信した企業のあいさつでは、堅調な業績が続いている中で、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響によって先行きが不透明になり、人口減少による住宅需要の減少など、延期された東京五輪後の建設市場も不安定さが増すことを指摘するトップが多い。業績が堅調なうちに新分野など新しい収益基盤を固める必要があり、新入社員へのメッセージでは、若者らしい新しい発想での「チャレンジ」を求める言葉が相次いだ。
また、社員の健康管理や職場環境の整備といった社会的要請も日に日に高まっていることを背景に、「悩みごとを1人で抱え込まずに相談してほしい」といった呼び掛けを盛り込むメッセージも多かった。
残り50%掲載日: 2020年4月2日 | presented by 建設通信新聞