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山岳トンネル/3D計測・評価を高速化/ライカジオシステムズと岩崎 測定時間半減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>ライカジオシステムズと岩崎(札幌市、古口聡社長)は、山岳トンネルの3次元面計測・評価ができるシステムを開発した。測定時間が従来の3Dレーザースキャナー(TLS)の半分以下となる。
山岳トンネルの施工時の岩盤挙動の観察や計測、解析では、目視観察やトータルステーション(TS)による出来形計測点の座標値を取得する必要があった。近年は、3次元点群データを使った出来形管理の適用も広がっている。
今回開発したシステムは、TSで測量したトンネル内の座標データをもとにTLSで取得した点群データを出来形評価する処理ソフトウェアに転送し、設計・計画に対する出来形の管理を面単位で実施できる。TLSで計測したデータはリアルタイムで直接、パソコンに取り込むことで転送時間も短縮でき、TLSを水平に設置する手間も減る。
TLSで計測した点群データにTSで計測した座標を自動で割り当てて座標変換するため、従来、手作業だった基準座標値の入力作業が不要になる。パソコンに転送されたデータは点群データ処理ソフトで高速処理され、トンネル吹付面とコンクリート覆工面の出来形と3次元図面の比較分析が5分以内で評価できる。現場作業員がズリ出し後と吹付後にTLSで計測後、その場で規格値内に収まっているかなどを直接、確認できる。1ブロックごとの覆工コンクリートボリュームの推定や吹付コンクリートの厚さ管理、返上・崩落部の可視化、対策工のボリューム算出、鉄筋の出来形評価にも対応できる。
残り50%掲載日: 2020年4月6日 | presented by 建設通信新聞