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日特建設が体制整備/ICTのり面工を本格展開/現場技術者の習熟に注力
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>日特建設は、ICTのり面工の本格的展開に向け、体制を整える。ドローンやレーザースキャナーなど必要な技術メニューが整ったことから、現場技術者が扱えるよう研修などを推進し、2020年度は本社などがサポートしながら現場での適用実績を積み上げ、21年度には現場だけでICT機材を使いこなせる体制を整える考え。
ICTのり面工について国土交通省は、18年度に吹付工の施工管理・検査の基準を公表し、19年度には吹付のり枠工の施工管理・検査の基準を公表した。のり枠工の出来形計測では、枠の長さや高さなどの要求精度が高く、ドローンでの写真測量だけでなく、レーザースキャナーなどの活用も必要になると判断した。
このため同社では、ドローンによる撮影と写真測量、地上型レーザースキャナーによる計測、レーザースキャナーを搭載したドローンによる測定といった各測定技術に対応できるよう機材などを整えてきた。今後は、それぞれの技術の特長を踏まえながら、小規模のり面では地上型レーザースキャナー、長大のり面ではレーザースキャナー搭載ドローンといった形で、斜面条件に応じた最適な計測方法を発注者や元請けに提案する考え。
20年度には技術開発本部内に機材や測量技術の開発を担う「ICT開発部」と、ICT技術を社内の技術者などに教育・普及する「ICT推進課」を新設した。測量やデータ分析といった業務を専門部署に任せるのではなく、現場の技術者が適用技術を理解し、発注者や元請けに説明できるようにすることを重視し、19年度から開始した社内研修をさらに強化する考え。座学だけでなく、適用現場での実地研修やeラーニングの導入なども進める。
山田浩専務執行役員技術開発本部長は、現場技術者の教育・普及に力を入れる理由について「ドローンなどのICT技術の活用に前向きな地域の建設会社が増えている。そうした企業に対し、ドローン撮影だけでなく、点群データの取得から解析までを実施する技術を紹介し、全国的なレベルを底上げする必要もある。そのためには現場の管理技術者が技術の内容を理解する必要がある」とした。
今後は、取得した3次元点群データを画像解析技術やAI (人工知能)なども使って有効活用する方法を検討する。
残り50%掲載日: 2020年4月13日 | presented by 建設通信新聞