当サイトについて 採用ご担当者様
会員登録はこちら 求人検索

建設技術者向けNEWS

建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!

  • 耐火被覆吹付ロボを実適用/乾式・湿式併用工法で実現/鹿島ら

     鹿島は、鹿島フィット、万象ホールディングス(福島県富岡町、吉川孝則社長)と共同開発した耐火被覆吹付ロボットを、東京都内の施工中現場に実適用した。鉄骨梁に対し、乾式と湿式を併用する「ハイブリッド耐火被覆工法」と、同ロボットを併用し、吹き付け後の出来形が人の作業と同程度の品質であることを確認した。

     

     耐火被覆吹付ロボットは、汎用の7軸マニピュレーターを採用し、アームで人と同様の動きを再現して高品質な吹き付けを実現するほか、高さ5.5mまで吹き付けできる。BIMデータをもとに鉄骨の形状に合わせ、梁1本を連続で自動的に吹き付けできる。密度の高い高耐熱粒状綿を採用することで、吹き付け後のコテ押さえ作業も不要になる。

     

     既に開発済みのハイブリッド耐火被覆工法は、吹き付け難度が高く、脱落の恐れがある下フランジに高耐熱ロックウールフェルトを巻き付け、ウェブと上フランジには高耐熱粒状綿を吹き付ける。同工法をロボットと併用することで、梁下のフランジ部は作業員が、残りのウェブと上フランジ部はロボットがそれぞれ作業する。作業員が高所作業車に乗る時間が大幅に減り、被覆材の飛散を約3割低減できる。ロボットが自動で吹き付ける間に作業員が高い技能が必要な個所の被覆作業を実施することで、生産性向上につながる。

     

     今回適用した現場では、ロボットの操作を含むすべての耐火被覆吹付作業を鹿島フィットが担当した。

    残り50%
    ログインして続きを読む 会員でない方はこちらよりご登録ください

    掲載日: 2020年5月27日 | presented by 建設通信新聞

前の記事記事一覧次の記事