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  • クレーン直下の作業員検知/AIがリアルタイムに画像解析/若築建設、エコモット

     若築建設とエコモット(札幌市、入澤拓也代表取締役)は、移動式クレーンのブームの先端に設置したカメラの映像をディープラーニング技術で解析し、クレーン直下の作業員の存在をクレーン操縦者に知らせるシステムを開発した。複数の現場で概念実証(PoC)を終えており、今後、現場で使用するクレーン作業にシステムを設置する。

     

     ディープラーニングを使った画像認識アルゴリズムは、さまざまな現場で収集した100万以上の映像を教師データとし、俯瞰(ふかん)視点から捉えた人間の特徴をリアルタイムで識別できる。ヘルメットの有無や作業服の色などの特定のパターン条件を認識するパターンマッチングタイプのシステムに比べ、季節や日照条件による映像内のコントラストの変化やクレーンの高低差、レンズの歪曲収差といった外的要因の影響を受けにくい。夏場など地表面の反射強度が強い場合や、天候不良時の光量不足で発生するノイズなど、大幅に精度が低下しやすい条件下でも強化学習で対応できる。

     

     識別処理は、クラウドなどのネットワーク通信を利用せず、現地のクレーンに設置したトランク型制御ボックスに収めたエッジAI(人工知能)デバイス上で実施する。

     

     クレーンのブーム先端に設置したカメラ映像をエッジデバイスに取り込むことで、新たなカメラの設置を必要としない「レトロフィット型」の機器構成を採用しており、現場・重機を問わず、稼働中のクレーンの安全性をAIで向上させられるほか、新規のカメラ導入やICタグなどの警戒システムのための機器が不要になる。

     

     画像解析で人物を認識すれば、クレーン操縦席のモニター上に警告を表示し、警告音も発することで注意喚起する。

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    掲載日: 2020年5月27日 | presented by 建設通信新聞

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