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  • 竹中工務店/溶接不要、省力化を実現/「四つ葉プレート工法」開発

     竹中工務店は、鋼管柱とH形鋼大梁の新たな接合工法である「四つ葉プレート工法」を開発した。溶接技能者の減少に対応し、現場の溶接作業の軽減などを目的としており、建て方時はボルト接合のみで、現場での溶接が不要となる。運搬効率も良く、作業の省力化に効果を発揮する。

     

     四つ葉プレート工法は、工場であらかじめ鉄骨柱鋼管にH形のショートブラケットを取り付けた状態で現場に運搬する。現場の建て方は大梁ウェブをスプライスプレートで、フランジはスプライスプレート兼用分割式外リングを用いてそれぞれ取り付け、いずれもボルトのみで作業が完了する。

     

     柱梁接合部は工場で柱を分割しダイアフラムと溶接、1mほどの長いブラケットも取り付けるなど、仕口部の溶接量が多くなるのが一般的。同工法は現場での溶接が不要な上に工場で行うショートブラケットの取り付けも隅肉溶接で済むため、省力化に効果を発揮する。またブラケットの長さが短い(150mm程度)ことからトラック荷台への積み込みがしやすく、運搬効率が良いという利点もある。実大載荷試験による検証で、大地震時に高い変形性能を発揮することも確認している。

     

     昨年秋に着工したエビスタ西宮(兵庫県西宮市)の現場での採用を予定している。阪神電車西宮駅直結の商業施設を増築する事業で、規模はS造3階建て延べ約1万㎡。竹中工務店の設計施工で、2018年秋の完成を目指している。

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    掲載日: 2018年1月24日 | presented by 建設通信新聞

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