建設技術者向けNEWS

　国土交通省中国地方整備局のｉ－Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ導入第１号の現場である「多伎朝山道路小田地区改良第１２工事」で国土交通大臣賞を受賞した。「全国でたくさんの企業がＩＣＴに取り組む中で、当社が受賞できたことは大変名誉なこと。これを励みにＩＣＴの取り組みを加速させたい」とさらなる取り組みの充実に目を向けている。

　以前から、社内の電算化や電子納品への対応、情報化施工案件の受注などを積極的に進めてきており、「ＩＣＴの挑戦には何ら迷いはなかった。３次元の取り扱いもスムーズに対応できた」と長年蓄積してきたノウハウがＩＣＴ活用に生きたと自負している。今回の現場でも「施工で使用する建機は、ＩＣＴ専用建機ではなく、協力会社が保有している建機にＩＣＴ機器を装着して施工した」と自社完結型の施工を実践した。

　今回の受賞では、３次元設計・施工データの作成・活用を主体的に実施し、地元の測量設計業者や測量機器業者、ソフトメーカーなどで編成するプロジェクトチームを設置して地元業界のＩＣＴ活用技術の向上に貢献したことや、自治体や地元企業を招いた勉強会、若手技術者研修、地域住民への現場見学会など、地域のＩＣＴ活用の普及などに貢献したことが高く評価された。

　「建設産業全体のＩＣＴ進歩につながることが大事。その一翼を担えたのであれば光栄なことだし、さらなる普及にも力を注ぎたい」と研修会や講習会などのニーズにも積極的に対応する方針を示す。