建設技術者向けNEWS

　ＪＥＲＡ（東京都中央区、小野田聡社長）は、フランスの「ＩＤＥＯＬ社」と「ＡＤＥＭＥ　ＩＮＶＥＳＴＩＳＳＥＭＥＮＴ社」と、浮体式洋上風力発電事業の開発会社を設立することで基本合意した。２０２０年代前半に予定されているスコットランドとフランスの浮体式洋上風力発電事業の入札などに向け準備を進める。

　洋上風力発電についてはこれまで、着床式の整備が先行して進んでいる。ただ、「水深の深い場所でも設置可能な浮体式洋上風力発電は、エネルギーポテンシャルが大きく、将来的な再生可能エネルギーの導入拡大で重要な役割を占める」（ＪＥＲＡ）としている。

　新会社は、ＩＤＥＯＬ社のダンピングプール技術を使ってプロジェクトの建設初期段階までの推進役を担う。ＪＥＲＡは、浮体式洋上風力発電の開発に早期に着手することによるノウハウの蓄積と、案件の初期段階からの関与による高い収益性確保を目指す。