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  • モーションキャプチャー活用/熟練技能を見える化/国交省

    【映像で作業比較、訓練後押し/2020年度内に教材作成】

     

     国土交通省は、現実の動作をデジタルデータとして記録するモーションキャプチャーなどのICTを活用し、熟練技能者と新規入職者の作業を比較できる3次元の映像教材の作成に乗り出す。文章や写真だけでは学ぶことが難しい熟練の技術について、3次元で映像化することで、効率的な人材育成に役立てる狙いだ。2020年度内に作成し、21年度に公開する予定で、地方も含め幅広く技能訓練が行える環境を整備する。

     

     建設分野でのモーションキャプチャーの利用は、安全教育や生産性の分析などでなされてきたが、今回、国交省は熟練能と新規入職者の違いを“見える化”することで、効率的に作業手順などを学べる教育訓練プログラムの作成に活用する。対象は代表的な6職種(とび工、型枠大工、鉄筋工、内装工、塗装工、電気工)を含む10職種程度を想定する。

     

     モーションキャプチャーなどICTを活用した技能の見える化とあわせて、建設キャリアアップシステムを活用した能力評価制度でレベル2に相当する中堅技能者向けの映像作成も行う。

     

     国交省はこれまでも、建設業の担い手の確保・育成に向けた環境整備を後押ししてきた経緯がある。18年にはオンライン研修プログラム「建設技能トレーニングプログラム」(略称・建トレ)を作成し、公開を開始した。専用のウェブサイト(https://kentore.jp/)にスマートフォンなどを使って、いつでも、どこでも、誰でも、無料で利用することができることが特徴だ。

     

     具体的な内容は、その職種の定義や使用する部材の名称、作業手順の流れなどをまとめた『基礎編』について全22職種の教材を収録。代表的な6職種(とび工、型枠大工、鉄筋工、内装工、塗装工、電気工)は、現場で中心的な役割を担う職長教育用の教材を整備した。若手技能者に対する指導方法などを整理した『指導者として適切な指導方法』も用意している。

     

     統一的な教材をオンラインで提供することで、教育訓練施設が近隣にない技能者であっても、継続的に訓練や研修を受けられるというメリットがあり、累計で24万件以上のアクセスを記録するなど一定の成果を上げている。

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    掲載日: 2020年6月30日 | presented by 建設通信新聞

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