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  • 新宿住友ビル・三角広場完成/西新宿ににぎわい新た/住友不動産

     住友不動産が2017年から東京都新宿区で進めてきた「新宿住友ビル」の大規模リノベーションが、6月30日に完成した。低層部に国内最大級の全天候型イベント空間「三角広場」を新設し、西新宿のにぎわい拠点としての機能を備えた。広場面積は約3250㎡で天井高約25m、最大2000人が収容可能だ。

     

     住友不動産の宮川享之ビル事業本部新宿事業所長はコンセプトについて「三角広場の完成で、新宿に訪れる人の流れを変え、活性化をもたらす。大規模災害では雨風をしのぐ一時避難先として地域に貢献する」と語る。

     

     設計を担当した日建設計の芦田智之設計部門グループマネージャーは「大変だったのは生きたビルを使い続けながら工事を進めること。事業者、設計、施工、設備の各社がチームになって実現した」と述べた。

     

     新宿住友ビル(新宿区西新宿2-6)はS一部RC・SRC造地下4階地上52階建てで、1974年に竣工した。国内で初めて高さ200mを超えたオフィスビルだ。増築規模は延べ1万4296㎡、増築後の全体規模は総延べ18万0195㎡。日建設計と大成建設が設計、大成建設が施工を担当した。

     

     大規模リノベーションでは、既存ビルの更新・耐震性能の強化、防災対応力の増強などに加え、建物低層部の形状を大胆に変更して広場全域にドーム状アトリウムを整備したのが特徴だ。

     

     公開空地(青空広場)だった低層部を全ガラスの大屋根で覆う全面刷新を実施。改修工事に伴い、敷地内と高低差がある周辺道路を結ぶ歩行者ネットワーク、バリアフリー化を整備した。災害発生時には、帰宅困難者2850人を受け入れる避難場所としても機能する。

     

     地下2階には国際会議開催に対応した「新宿住友ホール」が1126㎡となり、従来の約3倍の規模に拡大した。このほか飲食・物販全26店舗、駐車場などを配置した。

     

     同施設は都市防災力の貢献なども評価され、17年7月には国土交通省から「民間都市再生事業計画」として認定を受けた。

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    掲載日: 2020年7月1日 | presented by 建設通信新聞

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