建設技術者向けNEWS
建設技術者の方が知りたい情報を絶賛配信中
会員登録いただくと無料で閲覧可能です!
-
戸田建設/RC柱S梁混合構法を改良/設計自由度高め省力化
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>戸田建設は、RC造の柱とS造の梁でロングスパンを実現する混合構造「戸田式柱RC梁S接合構法」(TO-RCS構法)を改良し、設計の自由度拡大と施工の省力化を実現した。これまで実績があった物流施設などのほか、病院、事務所ビル、複数階の工場にも適用できる。
TO-RCS構法は、S梁が柱梁接合部を貫通する梁貫通型で、接合部を鋼板で覆う「ふさぎ板タイプ」のため、型枠を兼用でき、施工性に優れている。鉄骨ブレースとの併用も可能で、純粋なS造と比べれば、溶接施工、耐火被覆、柱脚処理などの作業量が低減でき、省力化、工期短縮、コストダウンが図りやすい。これまで物流施設などで多数の実績があるものの、左右の梁段差への対応や設計の自由度拡大、施工のさらなる省力化が求められていた。
今回の改良では、梁が左右で段差がある構造でも対応可能にした。水回りやトラックバース計画などの要望にも対応できる。梁の接合部の中心がふさぎ板の中心からずれている「梁偏心」も可能とし、外周梁の外壁の取付金物を低減できる。柱頭下部に設置していたバンドプレートは省略し、鋼材量や溶接量を低減する。最上階の接合部の柱主筋定着長さは、主筋径の25倍から、18倍にまで短くした。これにより柱頭を最上階で突出させる必要がなくなり、柱主筋径の選択自由度も高まる。
改良に伴い、日本建築総合試験所の建築技術性能証明を改定した。
残り50%掲載日: 2020年7月1日 | presented by 建設通信新聞