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安藤ハザマ ノウハウ蓄積、設計提案に活用/技術研究所・本館棟にZEB実証スペース
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>安藤ハザマは、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)に関する要素技術と、その省エネルギー性や快適性の実証を目的に茨城県つくば市にある技術研究所・本館棟の一部にZEB実証スペースを整備した。実際の運用を通じて実証エリアでのエネルギー消費量を計測。ZEB化に関するノウハウを蓄積していくことで、今後の設計提案に生かしていく。
一般執務、管理業務の拠点である本館棟3階の一部(約400㎡)を実証エリアとして改修。7月から運用を開始した。
省エネ基準比75%以上の省エネルギー化となる「Nearly ZEB」達成を目的に多岐にわたる省エネルギー技術を採用。特に温排熱の冷房利用が大きな特徴となる。
技術研究所に設置した次世代型省CO2コージェネレーションプラントで発生する温排熱を冬季の暖房、通年でのデシカント空調(空気中の水分を吸着材で吸着して除湿を行う空調方式)による調湿に利用。夏季は冷熱を製造する「吸着式冷凍機」の冷房熱源として利用することで1年を通じて空調用1次エネルギー消費量を大幅に削減できるという。
放射冷暖房、床吹出し空調、床染出し空調、ビルマルチエアコンなど多くの省エネ技術を導入。外断熱・窓の二重化、明るさ感に基づく照明・ブラインドの自動制御システム、IoT(モノのインターネット)プラットフォームによる統合管理システムなど、将来に向けたZEB化技術の検証にも役立つ。
新型コロナウイルスへの対応として換気性能に関する実証や対策技術の試験適用、リモートワークを含めた働き方に関する実証なども並行して行う見通し。
同社は2019年5月にZEB推進室を立ち上げて以降、要素技術の開発や実案件でのZEB Ready認証取得などの取り組みを通じて、同年10月に環境共創イニシアチブが認定する「ZEBプランナー」に登録されている。
脱炭素で低負荷な循環型社会の実現へ、4月から「安藤ハザマ次世代エネルギープロジェクト」の実証試験を開始。今回のZEB実証スペースの運用は、同プロジェクトにおける「省エネルギーシステムによるエネルギー需要の計画運用マネジメント」の取り組みに位置付けられている。
残り50%掲載日: 2020年7月2日 | presented by 建設通信新聞