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長谷工ら/タイル打診検査にMR/報告書作成業務を半減
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>長谷工コーポレーションとアウトソーシングテクノロジー(東京都千代田区、茂手木雅樹社長)は、日本マイクロソフトの技術協力を得て、マンションの外壁タイル打診検査のためのMR(複合現実)ソリューション「AR 匠 RESIDENCE」を開発した。従来2人1組で実施していた打診検査が1人でも可能となり、また報告書作成業務の労力が半減し、全体で約30%の効率化が期待できる。
両社は、日本マイクロソフトと連携して最先端のデジタル技術を活用した建設・不動産業界における生産性改革を推進しており、「AR 匠 RESIDENCE」もその一環だ。
同技術を利用した外壁タイル打診検査は、マイクロソフトのヘッドマウントディスプレー「HoloLens2」を装着して実施する。
従来のタイル打診検査は、2人1組で実施し、1人が打診検査作業、もう1人が検査によって発見された不具合個所の記録や写真撮影を担っている。同技術では、事前に物件情報を登録し、現場で登録情報と点検記録をひも付けるためにマーカーで位置合わせをすると、「HoloLens2」を通して建物の立面図・平面図が表示される。作業者はその表示に基づいてタイル打診検査を実施し、タイルの浮きなど不具合箇所があった場合はMR空間上に記録すると、位置情報とともに登録される。これにより、1人で検査と記録両方の作業を実施でき、また入力したデータから自動で報告書が作成されるため、建物診断業務全体の約30%削減が可能となる。
今後の取り組みについて、長谷工コーポレーションの楢岡祥之取締役常務執行役員は「7月から長谷工リフォームの建物診断に導入し、まずは現場で使いこなすことから始めていく。あわせて、これまでの実証ではマンションの開放廊下での使用を想定していたが、2021年にはそれ以外にも利用拡大できるよう検討を進めていく。また取得したデータを利用した差分分析による劣化状況の可視化なども検討している。生産性改革を進めるとともに、管理組合に分かりやすい報告をすることで価値の向上に努めていく」と説明した。
残り50%掲載日: 2020年7月7日 | presented by 建設通信新聞