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技能者能力評価/業界団体で基準作成/国交省 評価制度の大枠提示
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>国土交通省は、建設キャリアアップシステムを活用した政策展開の1つとして、技能者に対する評価制度を築く。29日の「建設技能者の能力評価のあり方に関する検討会」(座長・蟹澤宏剛芝浦工大教授)に年度内に予定している中間報告の骨子を提示した。評価の仕組みや、評価基準といった制度の“大枠”としての方向性が徐々に見え始めている。 それぞれの技能者の能力や力量を推し量る「能力評価基準」の策定は、昨年7月にまとめた『建設産業政策2017+10』に盛り込まれた取り組みの1つ。建設キャリアアップシステムに蓄積される保有資格や就業履歴といった登録データを活用した客観的な「評価基準」をつくることで、それぞれの技能者のレベルを分類。このレベル分けを“土台”にして、レベルに応じた賃金の支払いや、キャリアパスの提示など、全体としての処遇の底上げを狙う。
評価制度が確立すれば、結果として、技能者を雇用する専門工事企業の施工力の見える化にもつながっていく。技能者のレベル分けは4段階を想定。建設キャリアアップシステムに登録した技能者に発行されるIDカード(建設キャリアアップカード)の色分けにも連動する。
評価基準の客観性を重視する観点から、技能者の技能(力量)と一定の関連性が認められる経験年数(就業日数)や保有資格をポイント化して合算。経験や資格の取得を積み重ねていくことで、それぞれの技能者が評価の“階段”を上がっていく仕組みをイメージしている。
対象とする資格や、それぞれの資格に対する重みづけ(配点ウエート)などは今後の検討課題となりそうだ。
職種ごとのバランスをいかに確保するのか、あるいは職種ごとの特性をどう評価に反映させるかといった点を踏まえれば、評価の実施方法や、技能者に対する評価(ポイント)の付与など、制度としての“枠組み”もポイントの1つになる。
想定しているのは、国がガイドラインによって、制度の指針を策定。そのガイドラインに基づき、業界団体などが職種ごとに 具体的な評価基準に沿って、技能者に対する評価を下していくスキームだ。
技能者が業界団体などに評価の実施を申請。業界団体が評価の結果に応じて、技能者にレベル区分を伝達する流れを見込んでいる。
■技能者の能力評価と、専門工事企業の施工力の見える化
建設キャリアアップシステムに蓄積される情報を活用した技能者の能力評価と、その評価制度をベースにした専門工事企業の施工能力の見える化に取り組む。「建設技能者の能力評価のあり方に関する検討会」はこれまでの検討をベースに引き続き、評価の実施方法や、制度としての枠組みを整理。年度内をめどに中間とりまとめを行う。来年度以降も中間とりまとめを踏まえた継続的な検討を実施。今夏をめどに制度としての枠組みをまとめる見通し。
残り50%掲載日: 2018年1月31日 | presented by 建設通信新聞