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  • ICECRETE協会が設立総会/環境配慮の地盤凍結確立/立和田氏が会長就任

     ケミカルグラウトが中心となって設立した「ICECRETE協会」は10日、東京都千代田区の学士会館で設立総会を開いた。会長には立和田裕一氏(ケミカルグラウト社長)が就いた。 総会の冒頭、発起人としてあいさつした立和田裕一会長は「ICECRETE工法は、着実に実績を上げており、今後の工事に向けて多くの課題も山積しているが、さらなる高度化と安全性を高めたい。CO2は温室効果ガスとして悪玉のように言われている。当然、削減しなければならないが、有効活用も1つの対策だろう。地球環境に配慮した技術の確立という課題にも取り組みたい」とした=写真。

     

     地盤凍結工法は、土中に設置した配管内にブラインを流し、配管周囲の地下水を凍結させて凍土を構築する。アイスクリート工法は、冷却用の冷媒に自然冷媒を使用し、液化炭酸ガスを循環するシステムとすることで、地球に優しい新地盤凍結工法としてケミカルグラウトが開発した。施工設備の小型化や配管作業の簡素化、凍結工法の効率化による工期短縮・消費電力の大幅削減などを実現できる。2014年に前川製作所の守谷工場で初めて実験し、16-17年に北海道電力と鹿島の協力を得て、石狩新港発電所1号機新設工事で初めて実用化した。その後、計5件の実績を上げている。

     

     協会の設立によって、技術の深耕による環境負荷低減、品質向上を目指す。会員は、工法の採用と実施に当たり「ICECRETE」の商標を使用し、技術資料と技術指導を受けられる。正会員は、特許権を持つケミカルグラウトと通常実施権許諾契約を結び、同工法を施工できる。賛助会員は、工法を実施する正会員に対し、資機材を優先的に使用できるよう求められる。

     

     20年度の事業計画は、技術・積算委員会や広報委員会の開催、官公庁・コンサルタントへのPR活動、展示会への出展、現場見学会の開催、カタログ整備などを盛り込んだ。

     

     会員は次のとおり。

     

    〈正会員〉ケミカルグラウト▽大阪防水建設社▽成和リニューアルワークス▽日特建設▽フォルテック▽フレスコ

     

    〈賛助会員〉グラウト物産▽日建商事▽前川製作所

     

    〈特別会員〉大林組▽奥村組▽鹿島▽清水建設▽新日本工業▽大成建設▽大豊建設▽竹中土木▽鉄建建設▽東急建設▽前田建設

     

    〈技術顧問〉西村聡北海道大准教授▽渡辺晋生三重大教授

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    掲載日: 2020年7月14日 | presented by 建設通信新聞

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