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オートデスク/大手ゼネコンと共通化/構造ファミリ 国内標準化を目指す
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>構造分野のBIMデータの流通性を高めるため、大林組、鹿島、清水建設、大成建設など大手ゼネコンが参加する「BIM Summit」の構造分科会が、各社の仕様を共通化した「Revit2020」のRC造柱・梁ファミリを整備した。オートデスクが16日にリリースした。各社が独自に作成してきたファミリを共通化することで、データ流通性の向上や協力会社の負担軽減につなげる。今後は既成杭や壁、床などへ拡大し、官民一体で構成する建築BIM推進会議の検討成果を反映させながら国内の標準化を目指す。
共通ファミリの検討は、Revitを活用して設計施工案件の効率化を目指すBIM Summit構造分科会が進めている。大林組、鹿島、清水建設、大成建設など各社が構造設計で使用するRevitファミリを持ち寄り、共通仕様とすべきパラメータの洗い出しや名称の統一化などに取り組んできた。
同分科会はこれまで鉄骨系Revitファミリのパラメータやデータベースの定義などの共同整備を実施してきた。柱や梁などほぼすべての鉄骨系ファミリを製作し、リリースが完了したことから、RC系の検討に着手した。
今回、各社の配筋情報などの仕様を標準化したRC造の柱と梁のファミリを作成。配筋検査などでの活用が想定される。日本建築構造技術者協会(JSCA)の検討事項を反映させながら、既成杭、壁、床などの標準化の検討を進めている。今後は国内標準を目指し、レビット・ユーザー・グループ(RUG)が利用するRUGテンプレートや、オートデスクの標準ファミリとなるRevitファミリライブラリにも適用していく方針だ。
一方、建築BIM推進会議を構成するBIMライブラリ技術研究組合にもBIM Summitは参加し、JSCA、ビルディングスマートジャパン(bSJ)、RUGとと協力して構造ファミリの標準化に取り組む。
16日に会見を開いた同分科会の大越潤大成建設設計本部設計品質技術部シニア・エンジニアは「建築確認申請など広い分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでおり、ファミリの標準化がさらに重要になる」と意義を語った。参加するゼネコン各社は順次、共通ファミリを実装していく。
残り50%掲載日: 2020年7月17日 | presented by 建設通信新聞