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電設大手5社の第3四半期決算/上位3社が増収増益
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【関電工、きんでん、ユアテックは受注増】
電気設備工事大手5社の2018年3月期第3四半期決算が1月31日に出そろった。個別の業績は関電工、きんでん、九電工の上位3社が増収増益を確保した。受注高は関電工、きんでん、ユアテックが前年同期実績を上回り、九電工もほぼ横ばいをキープした。通期予想に対する達成率は、トーエネック以外の4社が75%を超え、期末や来期に効いてくる新規受注をほぼ計画どおりに積み上げている。 関電工の受注高は、前年同期比11.5%増の3790億円で、伸び率は5社中トップ。東京電力グループからの受注は減少したものの、一般得意先が19.8%増の2592億円と大きく伸びた。受注高全体に占める一般得意先の比率は、前年同期より4.8ポイント上昇して68.4%となった。
完成工事高も一般得意先がけん引しており、工事種別では屋内線・環境設備工事や情報通信工事の増加が顕著になっている。増収と原価低減に向けたコストマネジメント方策が相まって、利益面もすべての項目で増益を確保した。
きんでんの受注高は7.5%増の3498億円。達成率は5社中最高の80.4%となっている。一般得意先が8.6%増の2889億円と堅調に推移したことに加え、関西電力グループからの受注も増えた。
売上高はメインの一般電気工事が、オフィスビルや商業・娯楽施設、物流施設などの増加を背景に伸びた。同社は一般電気工事の完工高増加に伴い、通期の売上高と各段階利益の予想を上方修正した。
九電工の受注高は0.4%減の2717億円。部門別にみると、屋内線工事は3.5%減の1568億円、配電線工事は3.3%減の329億円と減少したものの、空調管工事が7.5%増の820億円と全体を下支えした。
売上高でも、空調管工事は9.0%増の623億円と好調に推移している。加えて、メインの屋内線工事も1.6%増の1136億円と堅調だ。資材コストのさらなる低減やIT活用による施工効率化などを推進し、5社中最大となる通期営業利益330億円の達成にまい進する。
ユアテックの受注高は0.6%増の1517億円。東北電力からの受注の落ち込みを、17.0%増の822億円と躍進した一般得意先がカバーした。工事別では、屋内配線工事と空調管工事の増加が目立っている。
トーエネックの受注高は3.1%減の1331億円。部門別をみると、13.9%減の459億円となった屋内線工事の減少が響いた。しかし、空調管工事は44.5%増の126億円、通信工事は33.6%増の113億円と健闘している。
残り50%掲載日: 2018年2月1日 | presented by 建設通信新聞