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熊谷組ら4社コッター床版工法/東北道小坂川橋(上り線)取替完了/実績重ね受注拡大狙う
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>熊谷組、ガイアート、オリエンタル白石、ジオスターの4社が共同開発した「コッター式継手を用いた道路橋プレキャストPC床版(コッター床版工法)」を採用した東北自動車道十和田管内の高速道路リニューアル工事のうち、小坂川橋(上り線)の床版取替が完了した。熊谷組が28日に発表した。
引き続き2020年度に1橋、21年度に2橋の床版取替を予定。すべてにコッター床版工法を適用する。着実に実績を積み重ねる中で、開発4社による共同事業も順調に収益を伸ばすなど、今後のさらなる受注拡大が期待されることになりそうだ。
各工事で蓄積される施工データを分析することで、コッター式継手の小型・軽量化によるコストダウン、施工方法の改善による施工の高速化、橋梁のフルプレキャスト化による品質の向上など、さらなる工法の改良を実施。小型・軽量化された改良型コッター式継手は21年度から市場投入する。
コッター式継手を用いてプレキャスト床版を接合するコッター床版工法は、現場での鉄筋・型枠組立作業が不要で、床版の設置から接合までの作業日数を約50%、作業人員を約60%も短縮・低減できる急速施工と省人化が特徴の1つ。床版に埋設されているC型金物に、くさび状のH型金物を挿入して固定用ボルト締め込むことで十分な接合強度を確保できる。
従来工法は、プレキャスト床版の接合部に幅30-40cmの現場打ち部分(間詰めコンクリート部)が必要だが、コッター床版工法の接合部は目地の幅が2cmと小さいため、床版面積の99%をプレキャスト化できるという利点もある。
接合部のH型金物を切断しても、まわりの床版の強度に影響しないため、部分的な床版取替が容易で、供用後のメンテナンス性や災害時の早期復旧にも優れる。
コッター床版の施工実績は21年末に約8000㎡となる見込み。今後も高速道路のリニューアルプロジェクトを中心に実績を積み重ねることで、海外への展開も視野にさらなる技術の進化に取り組んでいく。
残り50%掲載日: 2020年7月29日 | presented by 建設通信新聞