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テクノス、きんそく/建方精度管理システム “進化版”を本格展開
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>【遠隔操作で作業効率アップ】
熊谷組のグループ会社であるテクノス(愛知県豊川市、森田栄治社長)が、測量業務などを手掛けるきんそく(京都市、奥野勝司社長)と共同で建方精度管理システム「建方キング」を進化させた。建方位置の確認手法として新たに画像認識技術を導入。よりスピーディーな計測を可能にしている点が最大の特徴。リモート計測を組み込むことで作業効率もアップさせた。
きんそくと共同開発した建方精度管理システム「建方キング」は、テクノスが展開する建方ワイヤレス工法「ACEUP(エースアップ)」の支援システムという位置付けとなる。
建方作業の精度(計測結果)を視覚的に情報化することで、計測者、作業者、技術者がモバイル端末でリアルタイムに情報を共有。作業の効率化を図ることができる。
計測者が収集した精度情報を作業者のモバイル端末に表示。鉄骨の平面や高さといった位置情報を可視化することで、作業者はモバイル端末の表示を参考にしながら、鉄骨の精密な位置調整を行っていく仕組みだ。
その“進化版”となる『建方キングE』は、カメラ付きの測量機器(トプコン社製のDSシリーズ)を用いることで、建方位置の計測に画像認識技術を導入。計測手法を進化させることで一層の生産性の向上と省力化を実現した。
計測機器に指示を出すシステムPCは、作業者が所持するモバイル端末やタブレット端末、現場事務所にあるPC端末からの遠隔操作(リモート計測)が可能。機器を操作する計測者(測量管理担当者)の常駐は不要だ。
作業者や施工管理担当者によるリモートでの計測管理を可能にしたことで、従来の建方作業と比較して40%の工程短縮を実現できるという。
可視化された計測データは、作業者・ 計測者だけでなく、監理技術者や施工管理担当者に同時に共有されることから、現場のみならず、 現場事務所からリアルタイムで建方精度の確認や指示を出すことも可能。建方作業が完了すれば、 その結果を出来形調書として出力・蓄積するため、 元請け (ゼネコン) にとっても現場全体の品質管理を高度化する技術として活用できる。
デジタル技術を活用した計測情報の共有とリモート化によって、建方業務の施工性を飛躍的に向上させる。国内有数のシェアを持つ「ACEUP工法」とのセットで今後の本格的な普及・展開を狙う。
残り50%掲載日: 2020年8月6日 | presented by 建設通信新聞