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  • 建設キャリアアップシステム/データ利活用へ仕組み構築/“蓄積”から“多方面連携”/国交省

     国土交通省は、建設キャリアアップシステムに蓄積されるデータを、現場の生産性向上につなげる具体的な仕組みの検討に着手する。建設キャリアアップシステムのデータベースから各種統計の算出や発注者による閲覧、専門工事会社の見える化評価などに有用な情報を効率的に抽出するための調査・検討、サーバーなどの環境構築を進める。今後さらに蓄積されていくデータを多方面に連携できるようにすることで、将来的な利活用の可能性を広げる。

     

     建設キャリアアップシステムには、登録した事業者や技能者の情報、就労履歴など膨大なデータが蓄積されている。4月からは、建設キャリアアップシステムと連動して技能者の能力評価を自動的に行うレベル判定システムが稼働を開始し、技能者の処遇改善に向けた利用が進んでいる。

     

     さらなる利活用策として国交省は、効率的な現場管理や建設産業全体の生産性向上につなげるため、蓄積されているデータを効率よく抽出・整理し、統計情報などとして活用するための企画提案の募集を開始した。

     

     現状の蓄積方法の仕組みを調査した上で、技能者情報や事業者情報、現場情報を整理・編集・変換し、利活用する方法の提案と機能提供に必要なサーバーなどの環境構築を求めている。具体的な活用方法としては、技能者、事業者、現場に関する統計情報の算出・表示、現場稼働率の把握などを想定する。

     

     現場管理の効率化の観点からは、建設キャリアアップシステムの情報を発注者が閲覧可能にするための調査・検討も行う。国直轄を始め、建設キャリアアップシステムの活用を促すための工事発注が全国で進んでいるが、その履行実績については元請けが集計し、発注者に報告しているのが現状だ。

     

     発注者自身が必要な情報を確認できる仕組みを構築すれば、受発注者双方の事務効率化、書類削減の効果が期待できる。

     

     また、新型コロナウイルス感染症の予防の観点から、非対面での対応促進策にもなる。

     

     国交省は提案募集を9月23日まで行い、実施事業者を選定。10月下旬から調査・検討業務を開始する予定だ。

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    掲載日: 2020年8月19日 | presented by 建設通信新聞

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