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  • コロナ禍でも比較的好調/一部受注活動には影響/道路舗装上場7社第1四半期決算

     道路舗装上場7社の2021年3月期第1四半期決算が出そろった。 受注高は過半数の7社中4社が前年同期比で下回ったものの、売上高は6社が増加。営業利益では利益率の向上などで大幅増となった企業も複数あり、 新型コロナウイルス感染症の流行というこれまでにない状況にありながら、比較的好調だ。

     

     建設事業の受注高は、NIPPO、前田道路、世紀東急工業、三井住建道路の4社が前年同期よりも減少した一方、日本道路、東亜道路工業、佐藤渡辺は2桁増となった。前田道路は新型コロナの流行で受注活動に制限があったとした一方、 三井住建道路は繰り越し工事が前期よりも多いことから採算の良い工事の受注を目指したことを要因に挙げる。 NIPPOは「前期は建築や一般土木の受注が順調で、今期はその反動で減少となったが、 舗装工事の受注量は増えている」と説明する。世紀東急工業も前期の大型案件の反動減を要因に挙げ、「予定していた受注量には達している」と話す。

     

     一方、受注を伸ばした企業のうち、 日本道路は民間得意先がコロナの影響で設備投資を控えることが予想されたため、 官庁工事の受注に力を入れたことが結果につながったとしている。

     

    3504道路舗装上場7社の2021年3月期第1四半期業績

     

     売上高では、NIPPOと世紀東急工業が2桁増となった。両社ともに豊富な繰越し工事を要因に挙げ、また前田道路も受注は落としつつも繰越し工事を順調に消化して前期並みの売り上げを確保した。佐藤渡辺の受注活動は順調だったものの、天候不順により売上高は前期並みの結果となり、通期での盛り返しを見込んでいる。

     

     製造販売では、三井住建道路が「前期より天候などによって期ずれした案件の出荷があった」ことから前年同期比17.2%増と大きく伸ばした。また、原油価格の下落により利益率が向上したとする企業もあるが、既にもとの水準に戻りつつあり、通期には大きな影響はないとみられる。

     

     利益面では、営業利益と経常利益で前年同期比3桁増など大幅増となった企業が目立つ。その要因として前田道路は売上総利益の増加と販管費の削減、NIPPOは開発事業の大型案件を挙げる。三井住建道路は「採算を重視した受注活動の継続で、工事の採算が改善し利益率向上につながった」としている。世紀東急工業も利益率の高い工事が多かった。

     

     純利益は減少が目立つが、これは前期での特別利益計上の反動減などが要因となっている。また、東亜道路工業は「第1四半期は特殊要因がなければマイナスになることも多く、むしろ今期は好調でマイナス幅が小さい」と話した。

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    掲載日: 2020年8月20日 | presented by 建設通信新聞

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