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  • 渋谷駅地下の貯留施設完成/1時間当たり75mmの降雨に対応/東京都東急

     「100年に一度」といわれる大規模開発が進む東京都渋谷区。多くの鉄道路線が集中するJR渋谷駅の地下に、まちを水害から守る防災施設が完成する。東京都と東急は19日、共用開始が迫る渋谷駅東口雨水貯留施設の内部を報道関係者に公開した。貯水容量は4000m3。最大で1時間当たり75mmの降雨にも対応可能な同施設の完成は、周辺を坂で囲まれ、浸水・冠水被害に悩まされてきた渋谷駅の安心・安全に大きく貢献しそうだ。

     

     貯留施設は、東急と都市再生機構(UR)が共同施行する同駅街区土地区画整理事業の一環として整備した。東急建設・清水建設・鹿島JVの施工で、2011年の工事着手、14年8月の掘削完了を経て、およそ9年半をかけて建設してきた。

     

     駅周辺に設けた5カ所の取水点で1時間50mmを超える降雨量があった場合にのみ、施設に雨水が流入する仕組みだ。ストックした水は天候が回復した後、48時間をかけて近くの古川幹線に排水する。

     

     施設内は、いくつかの区画に分かれ、雨水の量に応じて水を貯留するエリアが増えていく仕組みだ。これにより清掃範囲を限定することができる。また、流入時の水の勢いを押さえる工夫なども施すなど、効率的な維持管理に配慮している。

     

     施設の完成は31日を予定。同日、維持管理を担う都下水道局に引き渡され、供用開始となる。下水道局計画調整部は「まちづくりと一体的に整備してもらうことで、行政単独で整備するよりもスムーズな建設が可能になった。駅の地下空間の安全度向上につながる」と期待を寄せている。

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    掲載日: 2020年8月21日 | presented by 建設通信新聞

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