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鹿島×竹中の技術連携/清水建設が参画を検討/協働・共創に広がり
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>2019年12月からロボット施工・IoT(モノのインターネット)分野をターゲットに技術連携を進める鹿島と竹中工務店の取り組みに、清水建設が参画する可能性が出てきた。清水建設は日刊建設通信新聞社の取材に「検討を進めている」(コーポレート・コミュニケーション部)と回答した。実現すれば、大手ゼネコンの協働・共創に一層の広がりが出ることになる。
鹿島と竹中工務店による技術連携は、建設産業が直面する担い手不足への対応(働き方改革)と、それに付随して積極的な展開が求められる建設現場の省力化・効率化(生産性の向上)といった社会課題の解決が狙い。
これまで個社ごとにオリジナルの技術開発を進めてきたが、それほど差別化されていなかったロボット施工やIoT分野を対象に、技術連携の横串を刺す「建設RX(ロボティクス・トランスフォーメーション)プロジェクト」チームを立ち上げて、新たな技術開発の推進や開発済み技術の相互利用に着手している。
既に第1弾として6月にアクティオ、カナモトと共同でオペレーターの身体的負担の軽減や作業環境の改善を図るタワークレーンの遠隔操作システム「TawaRemo(タワリモ)」を開発。建機レンタル会社とタッグを組むことで、開発した技術の市場展開によって業界全体への還元も見込む。
実際に当初からいわゆるオープンイノベーションの源泉となる異業種からの参画だけでなく、業界全体の取り組みとして同業他社の積極的な参画を働きかけるなど、一貫して“ウェルカム”の姿勢を示していた。
全国に大規模な現場を多く抱える大手ゼネコンによる連携は、技術開発にスピード感を生む。技術開発の過程で、その効果を技術的な見地から検証するPoC(プルーフオブコンセプト=実証試行)に必要な現場などの実証フィールドを相互に持ち寄ることができるからだ。
多くの現場で実証・試行を行いながら、付加すべき機能などのニーズを効果的に収集することができれば、よりブラッシュアップされた技術の開発が可能。そこで開発した技術を広く活用・展開していけば、量産化による本体価格の低下などが見込める。
残り50%掲載日: 2020年8月26日 | presented by 建設通信新聞