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JAC/特定技能 初の国内試験/鉄筋継手で先行 33人が受験
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>建設技能人材機構(JAC)は28日、建設分野で初となる在留資格「特定技能」に基づく技能評価試験を静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで実施した。技能実習や外国人建設就労者受入事業(特定活動)などで国内に在留している受験生33人が試験区分「鉄筋継手」を受験した=写真。試験結果は2週間後をめどに発表する。
試験開催にあたってあいさつしたJACの才賀清二郎理事長は「JACとしても初めての試験であると同時に、新型コロナウイルス対策もあり、手探りの状況だった」と振り返りながら、「実施して良かった。きょうの結果を見ながら9月15日の土工試験もうまくいくように段取りしたい。今後は国内だけでなく、ベトナム、フィリピンともに環境が整えば試験実施を考えているが、まずは国内でできる準備を着実に進め、数を増やしていきたい」と述べた。
来賓として試験を視察した国土交通省の美濃芳郎官房審議官は、「受験生は実力を遺憾なく発揮して試験に合格してもらい、建設業の貴重な担い手である特定技能外国人として活躍してほしい」とあいさつした。
受験した外国人に話を聞くと、「資格をいろいろ取りたい。いまの会社はとても良い会社なので、自分もベトナムに帰ったら圧接の会社をつくりたい」(ベトナム出身・技能実習生)、「将来は家族を日本に連れていきたい。仕事をレベルアップして、後輩にも教えていく」(フィリピン出身・技能実習生)など、特定技能での就労に期待を寄せる声が多かった。
特定技能の国内試験は、2020年度からの受験資格の緩和により、これまで受験を認めていなかった技能実習など活動計画の作成が求められる在留資格で活動中の外国人の受験が可能となったことを受けて実施した。
新型コロナの影響で海外での試験ができないことから、建設分野の特定技能の就労者は現状、技能実習などからの移行者に限られ、技能実習がない職種では受け入れが難しい状況にあった。そこで受験資格の緩和を機に、技能実習がない鉄筋継手で先行して国内での試験に乗り出した。
例えば、鉄筋継手と業務内容で関連性の高い「鉄筋施工」の技能実習生が「鉄筋継手」の技能試験に合格すると、技能実習修了後に特定技能「鉄筋継手」での就労が可能となる。技能実習修了者は日本語試験が免除されることから、あらかじめ試験に合格しておくことでスムーズに移行できる。
残り50%掲載日: 2020年8月31日 | presented by 建設通信新聞