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ベトナム・特定技能外国人受入/JAC/送出機関と協力の枠組み決定/年度内の試験実施へ/スケジュール具体化
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>在留資格「特定技能」に基づく、ベトナムでの教育訓練・試験の実施に向けた具体的な手続きがスタートを切った。建設技能人材機構(JAC)は8月27日に同国で教育訓練を実施する訓練校5校と提携する送出機関と労働者提供契約を締結。これを受けて、現地では10月から訓練生の募集を開始し、11月から日本語の訓練が始まる。2021年度に入国・就労を開始するため、20年度内の技能試験実施を目指す。
JACは19年9月30日に国土交通省と連携の下、現地の5つの訓練校と業務提携覚書を締結し、教育訓練と技能評価試験を実施に向けた調整を進めていた。ベトナム政府による費用負担ガイドラインの策定作業や世界的な新型コロナウイルス感染症の流行により、調整に時間を要していたが、今回、訓練校と提携してベトナム国外での就労を仲介する送出機関との契約が締結できたことで、訓練生の募集など具体的な手続きが動き出した。
今後のスケジュールは、JACが9月に会員企業の求人情報をとりまとめて、送り出し機関と共有。送り出し機関は求人情報をもとに10月から訓練生を募集し、各訓練校で訓練を開始する。訓練は「準備コース」に位置付ける日常会話レベルの日本語教育を11月から実施。その中で基礎の日本語試験と生活態度を含めた適性審査に合格した訓練生を「特定技能水準コース」に選抜し、21年2月から日本式施工の技能訓練を行う。
特定技能水準コースを修了した訓練生にはJACが技能評価試験を実施。試験実施の判断はベトナム政府が行うが国交省とJACは3月にも試験を実施したい考えだ。技能試験実施後は、4-6月に実践レベルの日本語教育・試験を経て、合格者を決定する。
特定技能試験の合格者とその受け入れを希望する日本の建設企業とのマッチング(無料職業紹介)をJACが7月に行い、雇用契約が成立すれば、受入計画・入国の審査など手続きを経て、11月ごろからの入国・就労開始をイメージする。
ベトナムでの教育訓練・試験は特定技能の対象職種のうち、▽型枠施工▽左官▽コンクリート圧送▽トンネル推進工▽建設機械施工▽土工▽屋根ふき▽鉄筋施工▽鉄筋継手▽内装仕上--10職種。JACと業務提携覚書を締結している都市建設短期大学(ハノイ市)、第一建設短期大学(同)、建設機械短期大学(同)、ホーチミン建設短期大学(ホーチミン市)、ミエンタイ建設大学の5校で実施する。
残り50%掲載日: 2020年9月1日 | presented by 建設通信新聞