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  • 過去20年で最高/4-8月請負額4兆6324億円/東保証

     東日本建設業保証が10日にまとめた前払金保証実績からみた公共工事動向によると、8月単月の件数、請負金額がともに増えたことで、2020年度累計(4-8月)の請負金額は前年同期と比べ微増の4兆6324億円となり、5カ月間累計として、01年度以降の20年間で最大の請負金額となった。8月単月の請負金額も前年同月との比較で2割超と大幅に増え8030億円だった。01年8月以来、19年ぶりに8月単月として8000億円台に乗せた。

     

     環境省の中間貯蔵施設事業追加工事2件と、都市再生機構の虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業(東京都港区)施設建設の計3件の大型案件が請負金額の増加に寄与した形だ。また、国土交通省関東地方整備局や福島県の災害復旧工事なども、請負金額増加の要因になっている。

     

     4-8月累計は、件数が前年同期比1.3%増の6万2596件、請負金額が0.8%増の4兆6324億円だった。件数、請負金額とも微増となり、統計上からは新型コロナウイルス感染症の影響はほとんどないとみられる。

     

     発注機関別の請負金額は、国が15.9%増の7333億円、独立行政法人などが2.8%増の7071億円、都道府県が7.7%増の1兆2913億円、市区町村が9.8%減の1兆6135億円、地方公社が2.7%増の457億円、その他が0.3%減の2413億円だった。市区町村の減少は、19年度累計(4-8月)で、横浜市と東京都八王子市の大型案件があったことの反動減。

     

     地域別では東北(9.0%増の1兆1246億円)、甲信越(6.1%増の3872億円)、北陸(2.5%増の3168億円)が引き続き増加基調となっている。一方、関東(2.2%減の1兆9419億円)、東海(2.4%減の7764億円)、その他(20.9%減の853億円)は依然として低調なものの、減少幅は縮小する傾向にある。

     

     8月単月は、件数が前年同月比3.4%増の1万2848件、請負金額が21.6%増の8030億円となった。

     

    ◎神奈川県の発注ペースほぼ回復

     

     20年度累計の件数は(工事場所ではなく、自治体単体の発注件数)、東京都が23.7%減の1335件で、7月までの累計と比べ、5.5ポイント改善したものの、低水準が続いている。ただ、請負金額は8.2%増の2617億8100万円と増加している。神奈川県は1.3%減の613件、12.6ポイントも改善し、神奈川県の発注ペースはほぼ回復しつつある。請負金額は325億0600万円で7.5%減だった。

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    掲載日: 2020年9月11日 | presented by 建設通信新聞

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