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品質管理にBIM活用/新菱冷熱工業 2年後めど全面運用
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>新菱冷熱工業は、BIMを活用した品質管理システムを開発した。BIMモデルの構成部材の一つひとつに、品質管理データを直接記録することにより、検査漏れなどの人為的ミスをなくすとともに、品質管理業務の大幅な削減を実現する。今後、施工現場でのフィールドテストに着手し、2年後をめどに全現場での運用を目指す。 タブレットパソコン(PC)にBIMモデルを保存して現場に携帯し、画面上のモデルをタップして目視確認や検査などの品質管理データを記録する。各部材は、品質管理項目を属性データとして持っているため、選択した部材の管理項目が瞬時に一覧表示される。管理項目の周知徹底が図られ、確認・検査漏れの防止につながる。
オペレーターは、表示された管理項目を確認・検査し、その結果を入力する。写真やテキストデータ、フリーハンドメモを部材に直接記録することもできる。
品質管理データは、部材の属性データとしてクラウドサーバーに保存。BIMデータとして一元管理される。このため、品質管理データに基づく進捗率や不具合個所などを、現場事務所などのPCでリアルタイムに把握、共有することが可能だ。検査帳票も自動作成できる。
工事進捗や検査完了日などのデータは、工程管理システムに取り込み、その後の工程見直しに利用する。リアルタイムの進捗データにより、資機材のジャストインタイム納品も可能になる。また、機器の検査記録データは、竣工引き渡し後のファシリティマネジメントに生かせる。
従来、日々の工事進捗管理や検査などの品質管理は手作業だった。印刷した図面に目視や測定、検査などに基づく管理データを記入し、必要な個所の写真を撮影。現場事務所でPCにデータを入力、大量の写真を管理データに関連付ける作業を行っていた。作業量が膨大で人為的ミスが発生しやすく、日々の進捗を定量的にリアルタイムで把握、共有することは困難だった。
近年では、タブレットPCを使った2次元図面による施工管理ツールが利用され、これらの課題が改善されるようになってきたが、2次元図面への書き込みであるため、管理データを部材や系統と直接関連付けて記録することはできていなかった。
残り50%掲載日: 2018年2月9日 | presented by 建設通信新聞