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  • 最優秀に竹中土木・ケミカルグラウトの液状化対策工法/JICE・CDITの第22回国土技術開発賞

     国土技術研究センター(JICE)と沿岸技術研究センター(CDIT)は16日、東京都千代田区の海運ビルで第22回「国土技術開発賞」の表彰式を開いた。応募総数40件の中から最優秀賞(国土交通大臣表彰)に、竹中土木とケミカルグラウトの「既存住宅の住まいながら液状化対策工法」が選ばれた。最優秀賞のほか、優秀賞2件、入賞4件、創意開発技術賞3件の計10件の技術が選定され、その開発者をたたえた。

     

     国土技術開発賞は、建設分野の優れた新技術と同時に、その開発に貢献した技術者を表彰するもの。最優秀賞と優秀賞は、2年に1度開催されるものづくり日本大賞(内閣総理大臣賞)の候補として推薦される。

     

     今回の受賞技術をみると、全10件中6件が維持管理に関連する技術だった。中小建設業者や専門工事業者による創意工夫やアイデアを評価する創意開発技術賞も2件が維持管理をターゲットとした技術で、地域性や企業規模を問わず維持管理市場に対する注目が高まっていることがうかがえる結果となった。

     

     今回から協賛団体として、新たに日本測量協会と日本測量調査技術協会が加わり、測量分野にも広く広報した。

     

     各受賞技術の概要は次のとおり((1)応募者(2)技術開発者、敬称略(3)共同開発者)。

     

     〈最優秀賞〉

     

     ▽既存住宅の住まいながら液状化対策工法(住みながら宅地境界を地盤改良壁で囲む液状化対策工法)=(1)竹中土木、ケミカルグラウト(2)平井卓(竹中土木)、小西一生(同)、土屋勉(ケミカルグラウト)(3)竹中工務店。

     

     〈優秀賞〉

     

     ▽鋼製支保工建込みロボット(山岳トンネル工事の安全性・生産性向上技術)=(1)前田建設工業(2)水谷和彦(前田建設工業)、坂下誠(同)(3)古河ロックドリル、マック▽鋼橋の疲労き裂に関する近接目視点検教育システム(効率的に点検技術の向上を図る点検訓練シミュレーター)=(1)首都高速道路、首都高速道路技術センター(2)平野秀一(首都高速道路)、八崎弘昌(首都高速道路技術センター)、関屋英彦(東京都市大学准教授)。

     

     〈入賞〉

     

     ▽人工知能による舗装点検の省力化技術(マルチファインアイ)=(1)福田道路(2)田口仁(福田道路)、清水忠昭(同)、藤田貴司(日本電気)(3)日本電気▽吸い出し・陥没抑止に向けたケーソン目地透過波低減法(ネットバッファ工法〈護岸・岸壁の吸い出し・陥没リスク抑制〉)=(1)海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所、前田工繊(2)佐々真志(港湾空港技術研究所)、石坂修(前田工繊)▽水底土砂の放射性物質を原位置分級し浚渫する工法(水底土砂位置分級工法)=(1)あおみ建設(2)吉原到(あおみ建設)、岡島伸行(同)▽地震時地盤災害推計システム(スグダス〈SGDAS〉)=(1)国土交通省国土地理院(2)中埜貴元(国土地理院)、大野裕幸(同)。

     

     〈創意開発技術賞〉

     

     ▽雑草防止機能付きの自転車走行安全性に優れた側溝(スリムスリット〈JS型〉側溝〈雑草防止工法〉)=(1)アーボ(岐阜県揖斐川町)(2)岡崎晃浩(アーボ)(3)日本雑草防止工法研究会▽既設落石防護柵のかさ上げ及び補強工法(ストロンガー工法)=(1)ビーセーフ(富山県南砺市)(2)小島明徳(ビーセーフ)(3)吉田構造デザイン▽ハイブリッド・サイフォン排水装置(サイフォンと水中ポンプで高揚程で大容量な排水装置)=(1)山辰組(岐阜県大野町)(2)馬渕和三(山辰組)、馬渕剛(同)。

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    掲載日: 2020年9月17日 | presented by 建設通信新聞

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