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土木学会/17年度選奨土木遺産/聖橋や緑橋防潮水門など23件選定
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>土木学会(大石久和会長)は25日、17年度の「土木学会選奨土木遺産」として23件を選定したと発表した。関東大震災の復興橋梁として建設された「聖橋」(東京都)や、大正時代の石材とれんがを使った防潮堤と橋を兼ねた「緑橋防潮水門」(三重県)などが選ばれた。江戸時代から昭和40年代までに整備された現存する土木施設を対象に、社会へのアピールやまちづくりへの活用といった観点から選奨土木遺産選考委員会(小林一郎委員長)が審査を行った。
17年度の土木学会選奨土木遺産は次の通り(▽件名=〈1〉所在地〈2〉完成年〈3〉選定理由)。
▽滝の上発電所施設群=〈1〉北海道夕張市〈2〉1925年(2014年改修)〈3〉落差のある岩盤に竪坑を設けた落水方式を採用し、改修を経て地域に貢献し続ける水力発電所 ▽網走橋=〈1〉北海道網走市〈2〉1934年(1974年改修)〈3〉80年以上に渡り国道橋として活躍する北海道内で現存最古のゲルバー鈑桁橋
▽聖橋=〈1〉東京都千代田区神田駿河台四丁目~文京区湯島一丁目〈2〉1927年〈3〉関東大震災の復興橋梁として、土木と建築分野でそれぞれ大家となった山田守と成瀬勝武の設計で建設された鉄骨コンクリートアーチ橋
▽京浜港=〈1〉横浜市神奈川区山内町〈2〉1926年〈3〉近代横浜港の整備に大きく貢献した土木遺産
▽JR上越線清水トンネル関連施設群=〈1〉群馬県みなかみ町~新潟県湯沢町〈2〉清水トンネル等(1931年)、新清水トンネル等(1967年)〈3〉トンネル掘削技術の進歩と貴重なループ線を今に伝える貴重な土木遺産
▽万内川砂防堰堤群・日影沢床固工群=〈1〉新潟県妙高市〈2〉1921~1934年〈3〉現地産の石を極めて精巧に組んで作られた石積み構造の堰堤
▽亀甲橋=〈1〉山梨県山梨市〈2〉1933年〈3〉昭和8年に架橋された県内で珍しい3連の下路式アーチ鋼橋
▽東武鉄道渡良瀬川橋梁・砥川橋梁=〈1〉栃木県佐野市~群馬県館林市(渡良瀬川橋梁)、栃木県日光市(砥川橋梁)〈2〉渡良瀬川橋梁(1914年頃)、砥川橋梁(1896年製、1946年転用)〈3〉英国製から米国製への移行期以降の輸入トラス2橋で、歴史的風格を醸す土木遺産
▽里川水系水力発電所群=〈1〉茨城県常陸太田市、同日立市〈2〉1908年~1926年〈3〉茨城県で最初に電源開発された水系にかかる発電所群
▽玉川橋=〈1〉埼玉県ときがわ町〈2〉1921年竣工、1987年度高欄改装〈3〉大正10年に完成した清流・都幾川に架る埼玉県最初のRCアーチ橋
▽緑橋防潮水門=〈1〉三重県御浜町市木〈2〉1918年〈3〉熊野灘に注ぐ市木川の河口部分に建設された防潮堤と橋を兼ねた石材とれんがによる構造物
▽駿府御囲堤(薩摩土手)=〈1〉静岡市葵区井宮町妙見下〈2〉1600(慶長年間)年ごろ〈3〉駿府の町を安倍川の洪水から守るために設置され、今でも洪水防御機能を有した貴重な御囲堤
残り50%掲載日: 2017年9月26日 | presented by 日刊建設工業新聞