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重機接触災害/2段階検知で防止/鴻池組ら 暗い環境下でも優位性
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>鴻池組とニシオティーアンドエム(大阪府高槻市)は、ニシオ社の重機接触防止装置「人物検知システムHADES」に付加機能を持たせた「人物段階検知システム」を開発した。既存システムでAI(人工知能)が認識する「危険域」よりも前の「警戒域」に進入した作業員に警報を発令できる機能を付けた2段階の検知システムとなる。
東京都内の山岳トンネル工事においてその優位性を確認した。
山岳トンネル工事では、暗い作業環境下で掘削するため、重機オペレーターの視認性が悪く、重機と作業員との接触リスクが問題となっている。現在、各社により作業員と重機にセンサーを取り付けるシステムなどが運用されているが、システム自体が高価で既存重機に後付けできないものも多く、作業員の特殊な姿勢によっては誤認識を起こすなど課題が多かった。
開発したシステムは本体(制御ユニット)と、単眼カメラ4台、監視モニター、ブザー付き積層ランプで構成。既存重機にも容易に後付けでき、トンネル坑内の暗い作業環境下でも0.1秒間隔で検知できる。
搭載しているAIは、現場状況や環境条件に応じてカメラごとの人物検知レベルを細かく設定することができ、現場の要望に応じた安全管理も可能としている。
鴻池組では今後、トンネル工事だけでなく、クレーンやリフトなどの汎用重機に取り付け、重機接触災害の撲滅を図る。
残り50%掲載日: 2020年9月18日 | presented by 建設通信新聞