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技術者の海外実績を認定・表彰/来年度から入札で加点/国交省が制度創設9月30日から応募受付
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>国土交通省は、海外インフラプロジェクト技術者認定・表彰制度を創設する。日本企業で海外事業に従事した技術者の実績を企業の申請に基づいて認定するとともに、認定を受けた技術者で特に優秀な者は表彰する。認定と表彰を受けた技術者は、海外実績をコリンズ・テクリスに容易に登録することが可能とし、直轄と国交省所管の独立行政法人等が2021年度に発注する国内工事・業務に配置された場合、入札の総合評価方式で加点する。認定の申請と表彰への応募の受け付けを30日に始め、21年1月ごろに表彰状の授与と認定証の発行を実施する。国内外を問わず、優秀な技術者が活躍できる環境を整備する狙いだ。
海外インフラプロジェクト技術者評価委員会(委員長・小澤一雅東大教授)の初会合を28日に開き、国交省が認定・表彰制度の20年度実施要領(案)を提示した。工事と業務に部門を分けて認定と表彰を行う。
実績の認定申請は、外国政府、政府機関に準ずる法人(公社・特定目的会社など)、国際機関、日本政府、日本の政府関係機関が発注し、日本企業または日本企業の海外現地法人が元請けで契約した海外建設工事・業務の技術者を対象とする。15年4月から20年3月までに完工したことが条件。工事の種類は道路、河川、港湾、鉄道、空港、建築など。業務は道路、河川、港湾、鉄道、空港、建築などの調査、詳細設計、施工監理とする。技術者が所属する企業(海外現地法人の場合は国内の親会社)から申請を受け付ける。
認定された技術者で特に優秀な者には、国土交通大臣賞を授与する。今後設置する海外インフラプロジェクト技術者評価委員会(仮称)が、海外工事・業務での▽技術力▽創意工夫▽貢献度など--の観点で評価・選考する。20年度表彰への応募は各社1人とするが、若手(40歳以下)と女性の専用枠でもう1人の応募を可能とする。認定の申請と表彰の応募は10月30日まで。
認定・表彰制度に基づくコリンズ・テクリスへの登録では、海外事業の発注者によるサインを不要とする。また、21年度発注の国内工事・業務の総合評価方式における入札で、認定を受けた技術者は「実績」の1項目、表彰を受けた技術者は「実績」と「表彰」の2項目で加点対象とする。
これにより、海外事業の技術者に国内工事・業務の門戸が実質的に開かれることになるほか、国内事業に従事してきた技術者を海外事業に配置することで生じる“実績の空白”も埋めることができ、国内外での技術者の相互活用や、建設業と建設コンサルタントの海外展開促進につながると期待される。
公共工事品質確保促進法に基づく運用指針には、海外での施工経験を有する技術者の活用が明記されており、認定・表彰制度の創設はこれを踏まえた対応となる。
残り50%掲載日: 2020年9月29日 | presented by 建設通信新聞