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需要拡大へ設計基準/土木、建築構造材向け/アルミ協会が長期ビジョン
// 本文の表示 画像がセットされていない場合は、画像分の余白ができてしまうのでtxtクラスは使わない。 ログインしていない場合も画像は表示しない。?>日本アルミニウム協会(岡本一郎会長)は9月28日に会見し、長期ビジョン「アルミニウムVISION2050」を発表した。土木や建築構造材向けのアルミの需要拡大を目指して設計・製作の基準づくりや実証実験を進める方針を示した=写真。
会見で田端祥久専務理事は、アルミの建設需要について「サッシ、ドア向けアルミ材出荷量はサッシの樹脂化などで減少傾向にあり、2019年は30万6000tだったが、50年には12万t程度となると見込む。ただ建設分野は、アルミからみると自動車と並んで需要拡大を見込む分野で、リサイクル性、軽量さ、メンテナンスフリーである点などでどれだけ価値を生み出せるかアピールし、需要拡大を狙う」と説明した。
続いて需要拡大の方針を「設計・製作の基準づくりや実証実験が現在の全体的な課題となっている。防護柵、高欄、検査路、水門はアルミの耐食性が評価され、徐々に採用が進んでいるので、当協会では土木製品ごとの設計製作の基準作成を進行中だ。また橋梁は国内でまだ1例しかないが、20年代後半に道路橋示方書への採択を目指し実物大試験などを進める。30年代に短尺の橋や山間部の橋でアルミ材適用開始、50年代には架け替えされる橋梁の10-20%をアルミ製としたい」と概括した。
建築構造材については「課題である耐火性能の向上、接合部仕様の規格化、部材の標準化を進め、中低層建築物の構造材への採用を目指す。20年代はアルミ構造用標準形材のJIS化、技術資料の作成、材料供給網の整備も行い、50年には構造材として年間10万-20万tのアルミ需要を期待する」と述べた。
残り50%掲載日: 2020年10月1日 | presented by 建設通信新聞